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死海の畔にある洞窟から、ローマ時代の保存状態の良い4本の剣を発見

死海の畔にある洞窟から、ローマ時代の保存状態の良い4本の剣を発見
Facebook/Israel Antiquities Authority

イスラエルの考古学者たちによって、死海近くの洞窟から1900年前のローマ時代の剣が発見された。

 

ユダヤ砂漠の保護区内で発見

 

その剣が発見されたのは、死海の西岸の町、En Gediにあるユダヤ砂漠自然保護区内の洞窟とされている。

 

発見したのは、イスラエル考古局(IAA)のメンバーを含む研究者たちだ。彼らは立ち入ることが難しい崖の小さな洞窟の中で、4本の珍しい剣を発見したという。

 

しかもそれらの剣は保存状態も良く、4本のうち3本は、刃が木と革の鞘に入ったまま保護されていたそうだ。

 

Facebook/Israel Antiquities Authority
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洞窟の上層部の狭い隙間で発見

 

もともと考古学者らは、鍾乳石に書かれた古ヘブライ語の碑文を撮影する目的で洞窟に入ったという。

 

そして洞窟の上層部を調査していた時、狭く深い裂け目において、極めて保存状態の良いローマ時代のピルム(投げ槍)を発見したそうだ。

 

さらに研究者は、隣接する狭い隙間で木片を発見。それが剣の鞘の一部であることが判明した。

 

後日、再び洞窟を訪れた研究者たちは、すべての裂け目を入念に調査。その結果、洞窟の上層にある、ほとんど手の届かない裂け目から4本のローマ時代の剣を発見したという。

 

Facebook/Israel Antiquities Authority
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ローマ兵の標準的な武器

 

これらの剣は、今から1900年前のものと考えられている。「IAA」の声明によれば、3本の刃の長さは60〜65cmで、その寸法からローマ時代のスパータ剣とみられ、もう1本は刃が45cmと短く、柄頭が輪になっていたという。

 

またこれらの剣は、当時ユダヤに駐留していたローマ兵の標準的な武器だったそうだ。

 

このため剣は、恐らく反乱軍のユダヤ人たちが戦いの後に「戦利品」として押収し、再利用するために意図的に隠したものだろうと考えられている。

 

研究者たちは、洞窟にこれらの武器が保管されるに至ったと思われる、歴史的出来事を正確に突き止めるために、さらなる分析を行っているという。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:‘Excellently preserved’ cache of Roman swords used 1,900 years ago found in Dead Sea cave(9/8)

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