Switch news

知っておきたい世界のニュース

古代寺院の近くで、男性器を両手で持つ石器時代の像が見つかる【トルコ】

古代寺院の近くで、男性器を両手で持つ石器時代の像が見つかる【トルコ】
Instagram/arkeo_news

トルコの古代遺跡で、ちょっと珍しい石器時代の像が見つかった。高さ2.3mのその石像は男性を象ったもので、飛び出した自分の性器を両手で持っている。

 

発掘中の遺跡から

 

その石像が発見されたのは、Karahan Tepeと呼ばれる古代遺跡の発掘現場。この遺跡は、ストーンヘンジの時代からさらに6000年遡る旧石器時代の寺院の周辺にある、多くの遺跡の一つだ。

 

石像は、地面に作られた石の台座に座る姿勢を取っている。考古学的には、顔の表情が実際の人間に近い点や、肋骨が彫られている点が特徴的なのだそう。

 

そして、像の両腕は体側に沿って下され、性器を両手で支え持つような形になっている。座っている体勢なので、いわゆる立ち小便をしているわけではないだろう。では何をしているのか……そこまではわかっていない。

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Arkeonews (@arkeo_news)

 

男根は豊穣の象徴

 

今回見つかった像を含め、Karahan Tepeの遺跡にある石像は、紀元前9400年前後に作られたと考えられている。だが、男根(男性器)が描写された遺物は、これより遥か以前の遺跡からも出土している。

 

海外メディアによれば、現在知られている最も古い男根の描写は、フランス·マルセーユ付近の海底にあるコスケール洞窟の壁画にあるのだそう。この壁画は、今から2万7000年~1万9000年前に描かれた。

 

平面ではなく、立体的な男根の描写で最も古いのは、ドイツのホーレ·フェルス洞窟にあるレリーフ(浮き彫り)。この洞窟は今から2万8000年ほど前の遺跡だ。

 

また、今回見つかったものと同様に、両手を男性器に当てた石像が1993年にトルコ南西部の工事現場から掘り出されている。Urfa Manと名付けられたこの像は、今から1万300年前に作られたものだそう。

 

古代社会では、男根は豊穣や力の象徴とされており、それが理由で壁画や石像などで描写されることが多いらしい。(了)

 

出典元:MailOnline:Unusual statue featuring a frontal depiction of a man holding his phallus with both hands is discovered near to Mesolithic temple in Turkey(10/3)
出典元:Arkeonews:New discoveries in Göbeklitepe and Karahantepe: A Human statue with a realistic facial expression found in Karahantepe(9/30)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top