イタリアの「トレビの泉」が有料化になる?ローマ市が検討
イタリアのローマにある観光地「トレビの泉」を有料化する案が提出され、現在検討が進められている。
すでに市長は有料化を支持
「トレビの泉」は、ローマで最も多く観光客が集まる場所の1つとされ、皆が泉にコインを投げて願い事をし、自撮りをしているという。
屋外にある「トレビの泉」を眺めるのは現在、無料だが、ローマ市の観光当局は、噴水に入場するために2ユーロ(約316円)のチケット販売を検討しているそうだ。
有料化には市議会の審議が必要となるが、すでにローマ市のロベルト・グアルティエリ市長は支持を表明している。
予約システムとQRコードで管理
この有料化を提案したのは、観光局のアレッサンドロ・オノラト氏だ。彼によれば、2ユーロは、人々が願い事をするために噴水に投げ込む金額とほぼ同じだという。また入場料は、噴水の縁まで続く9段の石段を登る場合にのみかかるそうだ。
観光客は経済を活性化させる一方で、集中することで住民に不便をもたらす可能性があるため、世界の観光地では、増え続ける観光客をどう管理するかに頭を悩ませている。オノラト氏も次のように述べている。
「特にローマのような脆弱な芸術都市では、観光客が多すぎると観光体験が損なわれ、都市がダメージを受けます。私たちはそれを避けなければなりません。私たちはこの2つのことを、両立させる必要があります。観光客が混乱を経験しないこと、そして市民が中心部に住み続けることができることです」
オノラト氏によれば、入場料は予約システムとQRコードで管理され、観光客の名前と住所を知ることになるので、泉に飛び込むなどの違反行為も減ることが期待されるという。(了)
出典元:ABC News:Rome considers imposing a fee to discourage crowds and plunges at Trevi Fountain(9/7)