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イギリスの公共放送BBCの正面玄関に、赤いペンキが吹きかけられ、その様子がSNSにも投稿されている。

建物の入口、床、回転ドアに赤いペンキ

この出来事が確認されたのは14日の朝で、赤いペンキはその前の晩に吹き付けられたと考えられている。

SNSに投稿された映像には、BBCの建物の入口、床、多数のガラスの回転ドア、両側の壁にも赤いペンキが吹きつけられている様子が映っていた。

この建物はロンドンの中心部、メリルボーン地区の通り「ポートランド・プレイス」沿いにあり、ロンドン警視庁も犯罪被害を確認しているという。

ただし現時点では、この犯行を行った人物も特定できておらず、まだなんらかの抗議団体と関連した行為かも確認されていない。

Just arrived at work. This is the front entrance to BBC this morning pic.twitter.com/BHkyAtKZWF

— Victoria Derbyshire (@vicderbyshire) October 14, 2023

pic.twitter.com/5B8oAI0ZSb

— Victoria Derbyshire (@vicderbyshire) October 14, 2023

「ハマス」を「テロリスト」と呼ばず

実は、BBCはパレスチナ武装組織「ハマス」が、イスラエルに越境攻撃を行って以来、「ハマス」を「テロリスト」と呼ぶことを拒否してきたという。

しかしその後、BBCには、そのことに不満を持つ人々から苦情が寄せられたそうだ。このためBBCは、理由を説明する必要に迫られた。

BBCはまず、「ハマス」が国際社会からテロ組織として指定されてきたことを報道し、「ハマス」をテロ組織と呼ぶ寄稿者にも焦点を当ててきたと説明。

ただしBBCのガイドラインでは、テロ行為の可能性についての報道は、『正確さと公平性を念頭に置き、タイムリーで責任あるものでなければならない』としており、テロリストという言葉自体が『理解を助けるというより、むしろ障壁となる』可能性があると説明した。

しかしこれにより、BBCのユダヤ系記者であるノア・エイブラハムズさん（22）は辞職したそうだ。

そして今回の出来事も、「テロリスト」と呼ばないことに反発した人物などによって引き起こされたと考えられている。（了）

出典元：METRO：BBC building vandalised with red paint after backlash over broadcaster’s refusal to call Hamas ‘terrorists’(10/14)