世界パスポート・ランキング、2020年も日本が第1位に選ばれる
世界で信用が高く、多くの国に開かれているパスポートのランキング、2020年版が発表された。
日本は191カ国で入国可能
そのランキングとは、「Henley Passport Index」。これは毎年行われており、2020年版がさっそく発表された。
このランキングは、国際航空運送協会(IATA)からのデータをもとに作られ、「ビザなし」または到着後にビザ申請で入国できる国の数で順位が決められている。
そして日本のパスポートは、「ビザなし」などで入国できる国が191カ国に及んでおり、2018年と2019年に引き続き、今年も第1位に輝いた。
また2位はシンガポールで190カ国、3位は韓国とドイツで189カ国となっており、主にアジア勢が上位を占めている。
4位以下はヨーロッパ勢が占める
一方、4位以下はヨーロッパのパスポートがランキング入りしている。以下が10位までのランキング。
1.日本 (191カ国:目的地)
2.シンガポール(190カ国)
3.韓国, ドイツ (189カ国)
4.イタリア, フィンランド(188カ国)
5.スペイン, ルクセンブルク, デンマーク(187カ国)
6.スウェーデン, フランス(186カ国)
7.スイス, ポルトガル, オランダ, アイルランド, オーストリア(185カ国)
8.アメリカ, イギリス, ノルウェー, ギリシャ, ベルギー (184カ国)
9.ニュージーランド, マルタ, チェコ共和国, カナダ, オーストラリア(183カ国)
10.スロバキア, リトアニア, ハンガリー(181カ国)
注目すべきはアメリカとイギリス。2015年のランキングでは、1位となっていたようだが、ここ数年は落ち続け、今年は8位にとどまった。
またここには載っていないが、アラブ首長国連邦(UAE)も過去10年で47位も上昇し、今年は171カ国で18位につけたという。
ワースト・ランキングは?
またワースト・ランキングでは、やはり紛争などが起き、政情が不安定な国が多く挙げられている。以下がワースト8位のランキング。
100.北朝鮮, スーダン(39カ国)
101.ネパール,パレスチナ自治区(38カ国)
102.リビア(37カ国)
103.イエメン(33カ国)
104.ソマリア, パキスタン (32カ国)
105.シリア(29カ国)
106.イラク (28カ国)
107.アフガニスタン (26カ国)
無論、このような国でも事前に旅行者がビザを持っていれば入国できるが、「ビザなし」でも可能なパスポートを持っていると、列に並んで申請することもなく、申請費用がかからない。
そういう意味では日本のパスポートが評価されて嬉しいが、その分旅先の国では失礼のないようにしたいものだ。(了)
出典元:CNN:Henley Index: Japan tops 2020 list of world’s most powerful passports(1/7)
出典元: Henley & Partners:Henley Passport Index