旅客機の写真を後ろから撮っていた人たち、エンジン噴射で吹き飛ばされそうに【動画】

カリブ海の島の国際空港で、離陸準備に入るジェット旅客機。そのすぐ後ろに海水浴客たちが集まり、スマホカメラを構えるーーこんな動画が拡散されている。
セント·マーチン島のプリンセス·ジュリアナ国際空港
カリブ海·リーワード諸島に属するセント·マーチン島には、観光客や航空ファンに人気のマホ·ビーチがある。なぜ人気かというと、プリンセス·ジュリアナ国際空港の滑走路が真近にあり(砂浜から約50メートル)、手が届きそうな距離で旅客機を見られるからだ。
発着陸する旅客機は、砂浜にいる人たちの頭上約20メートルほどを通過するため、スリルを求める人たちが集まると言われている。
拡散されている動画に映っているのは、離陸準備のために機体を旋回させる双発ジェット旅客機マクドネル·ダグラス MD-80。海水浴客たちが集まり、離陸の様子を撮ろうとカメラを構えている。
程なくジェットエンジンが始動すると、エンジンから吹き出した強烈な空気流が人々を次々と押し倒してしまう。フェンスに掴まったり、地面に伏せたりして耐える人もいるが、耐えきれなかった人たちは砂浜から海へと押し出されている。
Insane jet blast at St. Martin Airport: a tourists get blown away by MD80 aircraft taking off. pic.twitter.com/7Q6AjQoC7k
— Out of Context Human Race (@NoContextHumans) May 11, 2025
動画の撮影者は「くそっ!(Damn!)」と言いながら空気流の外に逃げ、その後、海を指差して笑う。人々の持ち物が吹き飛ばされ、海の遠くまで流されているからだ。
過去には死亡事故も
海外メディアによれば、動画には海水浴客たちを「愚かだ」「無謀だ」と言って批判するコメントが、多く上がっているそう。
2017年の夏には、ニュージーランドの57才の女性が、離陸する旅客機のエンジン噴射で吹き飛ばされ、頭をコンクリートに打ちつけて死亡するという事故があった。
現地の政府は、離着陸する航空機が「重大な傷害または死をもたらす」と警告しているが、今でもマホ・ビーチには、写真や動画目的の観光客が集まる。(了)
出典元:The IndianExpress:Jet blast sends tourists ‘flying’ after standing too close to plane, Bryan Johnson reacts: ‘enough to cause immediate hearing damage’(5/12)
出典元:Wikipedia/マホ・ビーチ