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お坊さんが作るお経ミュージックが世界で話題

お坊さんが作るお経ミュージックが世界で話題
Instagram/yochanting

元は大道芸人だった僧侶、赤坂陽月さんが作り出すユニークな音楽が、海外で注目され始めている。

 

ビートボックスができるお坊さん

 

赤坂さんは、2015年、37才の時に僧籍に入った。それまではプロの大道芸人として世界を巡っていた。彼の持ち芸は、様々な楽器の音や効果音を口で真似してしまう「ビートボックス」。20代の頃に友達から教わり、それ以来のめり込んでしまったという。

 

父親が僧職だったこともあって仏門に入った彼だが、それまでやっていた音楽が忘れられなかったようだ。海外メディアの取材を受けてこう話している。

 

寺での修行を終えてから、もう一度音楽をやりたくなっていました。けれど、以前と同じものでなく、僧侶でありミュージシャンでもある自分ならではの音楽をやりたいと思いました。それでこう考えたのです、ビートボックスに合わせて読経してみては、と。

躊躇はしました。こんなことは誰もやっていないし、伝統を外れることですから。けれど、やってみるとそう悪くありませんでした。それで、人に聴かせてもいいかなと思ったのです。

 

精神的な音楽

 

口で作るビートボックスの音を、その場で録音・再生するループマシンで重ね合わせる赤坂さんの音楽は、瞑想的で、心を落ち着かせてくれる。代表的なものは、YouTubeで公開されている「Heart Sutra」だ。これはビートボックスにお経の「般若心教」がミックスされている。

 

 

自分の音楽について赤坂さんはこう言っている。

 

私は仏教徒として、物質的なものを超えた何らかの体験や瞑想が、人間には必要だと思っています。私が(音楽で)やろうとしているのは、そういった精神的な体験をしてもらうことなのです。

 

 

海外メディアによれば、赤坂さんの「Heart Sutra」は2ヵ月ほど前から、ネットで世界的な話題になっているそう。元々は日本の視聴者向けに日本語で作られた動画だったが、今では英語版もアップされ、日本人の視聴者は20%程度になっている。(了)

 

出典元:VICE:This Beatboxing Buddhist Monk Is Out to Change Perceptions of Spiritual Music(7/2)

出典元:South China Morning Post:Beatboxing Buddhist monk creates music to relax you and lift you up(6/16)

出典元:Odditycentral:Buddhist Monk Uses Beatboxing Skills to Create Eclectic Spiritual Music(7/13)

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