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あぁ、世界遺産の古代の城が!アートとして黄色く塗られた姿に地元民も愕然

あぁ、世界遺産の古代の城が!アートとして黄色く塗られた姿に地元民も愕然
Instagram/ysisbox

フランスにある世界遺産の城に、アート作品の一環として黄色いサークルが描かれたとして物議を醸している。

 

人気を博すも地元の人々は反発

 

その城とはフランス南西部にある「カルカソンヌ城壁」。これは約4世紀頃のガロ=ローマン期(ローマによるガリア支配の時期)に建てられた「歴史的城塞都市カルカソンヌ」の一部で、ユネスコ世界遺産として登録されているという。

 

この地域は古代ローマ帝国の都市として発展しており、フランスではモンサン・ミシェルに次ぐ来訪者を誇り、一大観光名所になっているそうだ。

 

しかし先日、現代アート・プロジェクトとしてフランスの国定記念物センターが許可を与え、スイス人アーティストのFelice Varini氏によって、壁などに鮮やかな黄色のサークルなどが描かれた。

 

その後、訪れた人々が熱心に写真を撮るなどして城は人気を博していたようだが、皆が喜んでいたわけではない。特に地元の住民らは、このアート作品に反発しているという。

 

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「アートじゃない、まるで標的」

 

実際にネット上でも多くの人々が、この作品を許可した街の当局を非難。ツイッターでも次のようなコメントが届けられているそうだ。

 

「これは恐ろしいことだ」「まさにショッキングで、周囲の敷地の美しさを損ねている。ただ常軌を逸している」「現実の恐怖だ。私は恥ずかしい、私たちの情けない街」

 

また4月にはこの作品に反対する請願書が作成され、2000人以上の署名も集まったとか。署名運動を率いた人は次のように書いている。

 

「これらのサークルが芸術的なものではなく、ただ醜くなっただけというのは、私にとって明白なことであり、他の人々にとっても明らかだと思います。この街を初めて訪れた人や、過去に訪れた人はどう思うでしょうか。これはまるで標的のようです」

 

Elodie Gallayさん(@ch3riiz3)がシェアした投稿

批判について作者の反応とは?

 

一方、作品を手がけたVarini氏は、このデザインが街を形作っている石や石板の細部にまでマッチしているとして、とても満足しているようだ。

 

また批判についても「アートについての交流(やりとり)を私は嬉しく思っています。他の意見に直面することは、常に興味深いことですから」と述べているという。

 

この「Eccentric Concentric Circles(風変わりな同心円)」と名付けられたアート作品は、今年の9月まで公開する予定とされている。(了)

 

 

出典元:RT:‘Real horror’: ‘Eccentric’ artwork on iconic French castle enrages locals (PHOTOS) (5/12)

出典元:MailOnline:Outrage in medieval French city as artist plasters its ancient walls with bright yellow circles(5/13)

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