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シーク教徒のボランティア団体が、ロヒンギャ支援に立ち上がる

シーク教徒のボランティア団体が、ロヒンギャ支援に立ち上がる
Facebook/Khalsa Aid International

迫害を受け、ミャンマーから逃れている少数民族ロヒンギャの人々。彼らのためにシーク教徒のボランティアが支援に乗り出した。

 

1人1人の子供に水を飲ませる

 

イギリスに拠点を置くNGO団体「Khalsa Aid」によれば、9月10日にシーク教徒のボランティアらが、バングラデッシュのCox’s BazarにあるTeknafという村に入ったという。

 

そこはミャンマーと国境を接しているエリアとされ、迫害から逃れてきた数万人のロヒンギャの人々が留まっている場所とされている。

 

そしてシーク教徒のボランティアたちは非常に厳しい環境の中で、ロヒンギャの人々に支援の手を差し伸べているそうだ。

 

実際、「Khalsa-Aid-International」のフェイスブックにおいても、シーク教徒の男性がロヒンギャの子供たち1人1人に水を飲ませる場面が映っている。

また彼らは食料も準備してきており、自分たちで料理を作り、苦境に立たされているロヒンギャの人々に提供しているという。

Facebook/Khalsa Aid International
Facebook/Khalsa Aid International
Facebook/Khalsa Aid International

しかし「Khalsa Aidインド支部」のAmarpreet Singh氏は、The Indian Expressの取材に対し次のように語っている。

 

「私たちは5万人の人々に安心を提供するため準備して来ました。しかしここには30万人以上の避難民がいるのです。彼らは水も食料も、衣類も、シェルターもない状態で暮らしているのです。しかも難民キャンプはすでに満員となっています」

国連も大量虐殺の見方を強める

 

国連によれば、ロヒンギャの武装集団がミャンマーの治安部隊を攻撃した先月25日以降、隣国のバングラデッシュへ逃れてきたロヒンギャの人々は、31万3000人に達しているという。

 

また9月11日には国連が、ロヒンギャに対するミャンマー当局の「組織的な攻撃」を非難し、「民族浄化」が進行しているように思われるとして警鐘を鳴らしている。

 

実際、逃れてきたロヒンギャの人々の多くが「ミャンマーの治安部隊に家を焼かれ、住んでいた土地から出ていくよう強要され、中には兵士らに切り殺されたり、射殺されたりした人が大勢いた」と証言しているという。

 

さらにバングラデッシュの外相も9月10日、ミャンマーでジェノサイド(計画的大量虐殺)が起きているという見方を示した。

 

ノーベル賞の取り消しを求める動きも

 

このような事態に対し、国際社会はミャンマー政府に批判を強めている。

 

またロヒンギャ住民の保護に向けて迅速に対応せず、問題解決に積極的な動きを見せていないとして、アウン・サン・スー・チー国家顧問に対しても批判が高まっているという。

 

同じくノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんもツイッター上に声明を出し、「報道を目にするたびに、ミャンマーのロヒンギャのイスラム教徒の窮状に胸が痛む」とコメント。

 

さらに「私は過去数年間、この痛ましく恥ずべき処遇を繰り返し批判してきた。私は同じノーベル賞受賞者のアウン・サン・スー・チー氏が同様にしてくれることを、いまだ待ち続けている」と述べている。

そしてスー・チー氏のノーベル平和賞の取り消しを求める動きもあり、署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」で行われている請願運動には、すでに36万5000人以上の署名が集まったという。

 

一方、スー・チー氏はロヒンギャの遺体とされる写真をトルコの副首相がツイッターに投稿したことに言及し、ミャンマー以外の場所で撮影された「フェイクニュース」だったと指摘。

 

「テロリスト」の利益を推進する目的で流された偽情報の「巨大な氷山の一角」だと強調し、迫害を行っている軍などを擁護した。

 

支援の状況はどうなっているのか

 

このような姿勢から、ミャンマー政府は国内に残っているロヒンギャの人々への人道支援団体からの援助を認めていない。

 

またミャンマーから逃れてきた人々に関しても、国連はバングラデシュにたどり着いた女性や子どもの多くが飢えや栄養失調に見舞われているという見方を示している。

 

そのためユニセフは追加の支援物資を、物資供給センターのあるコペンハーゲンからダッカへ、ダッカからコックス・バザールへと輸送しているところだという。

 

さらに事件発生直後から進展を注視していたトルコ赤新月社は、バングラデシュに渡ったムスリムのロヒンギャの人々に食料と基本的必需品を支給したものの、これらは十分ではないと述べている。

 

バングラデッシュ当局も、ロヒンギャの人々の越境を非公式に認め、現時点で必要なのは緊急配給物資を渡し、医療を提供し、トイレと飲料水のニーズに応えることだと主張。

 

しかし同時に、監視が行き届いていない国境ポイントから入国した人々を支援することはできていないとも語っている。

 

そのような状況において今回、シーク教徒のボランティアらが積極的に支援活動を開始したのだが、さらにロヒンギャの人々に多くの援助が届けられることが期待されている。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Sikhs come to aid of Rohingya Muslim refugees fleeing Burma for Bangladesh(9/13)

出展元:The Indian Express:Rohingya crisis: Sikh volunteers reach Bangladesh-Myanmar border to provide langar to refugees(9/12)

出展元:AFP:バングラデシュ外相、ミャンマーで「大量虐殺」との見方(9/11)

出展元:AFP:スー・チー氏のノーベル賞取り消しを!請願運動に36万人超の署名(9/7)

出展元:TRT:【ミャンマー ロヒンギャ迫害】 トルコ赤新月社、ロヒンギャへの支援を呼びかけ(9/14)

出展元:HUFFPOST:ビルマ:支援を確実にロヒンギャのもとへ(9/12)

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