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スペインで集団レイプ事件の判決に女性らが反発、複数の都市で数千人が抗議

スペインで集団レイプ事件の判決に女性らが反発、複数の都市で数千人が抗議
Twitter/Admirable Women

5人の男たちによる集団レイプの裁判で、被告らにあまりにも軽い刑が言い渡されたとして、スペインの都市に多くの女性らが集まり抗議を行った。

 

「強姦」ではなく「性的虐待」と判決

 

この事件は2016年、メッセージアプリ「ワッツアップ」上の「ラ・マナダ(オオカミの群れ)」というグループに所属していた5人の男らが、サン・フェルミンで開催された牛追い祭りの最中に、当時18歳だった女性を集団でレイプしたというもの。

 

しかし先日、ナバーラ州にあるPamplonaの裁判所は「強姦(レイプ)」ではなく「性的虐待」だったとして、強姦罪に関しては無罪の判決を下し、被告らにそれぞれ9年の刑を言い渡したという。

 

この判決に対し、女性の権利を訴える多くの人々が反発。4月26日には数千人の女性らが首都マドリードの司法省前や、セビリアやバルセロナといった主要都市に集結し、抗議の声を上げたそうだ。

 

「犠牲者を責める文化」の影響か

 

集まった女性らは、「恥だ! 恥だ!」、「NOはNOだ!」、「男性優位の裁判!」などのスローガンを叫び、特にフェミニストのグループは、このような判決には「犠牲者を責める文化(自業自得の考え)」があるとして非難。

 

またこの事件は「性的虐待」などではなく、「集団強姦事件」だと強く主張した。さらに検察側も被告らに20年を求刑していたが、今回の裁判所の判決には失望したと述べている。

 

しかも被害者の女性が本当に心の傷を負っているのかを確かめるため、被告の弁護士が私立探偵を雇い調べさせていたことも発覚しており、そのことが抗議に集まった女性たちの怒りに火をつけたという。

 

ビデオでは女性が抵抗する様子が見えない

 

そもそもスペインの法律では「強姦」と「性的虐待」の定義が分かれており、「性的虐待」は性的な「自由」に反し、相手の許しを得ない行為とされ、決定的なのは暴力の使用や脅迫に関与していないこととされている。

 

そして今回の事件では、当時の様子がカメラに捉えられており、起訴された男らの弁護士も女性が全く抵抗する様子を見せなかったと主張。

 

3人の被告の弁護士であるAgustin Martinez Becerra氏も「ビデオの中の女性は嫌悪感や痛み、苦痛の様子を見せていない」と述べたそうだ。

 

しかしヒアリングで裁判官は「犠牲者の側に同意がないことは明らかだ」と言及し、さらに「肉体的・数的劣勢の圧倒的な状況に対する服従がみられ」また「襲った者たちの猥褻な意図に抵抗することが不可能であるという認識がみられる」としている。

 

この裁判は控訴審に持ち込まれると予想されているが、抗議する女性たちの声が今後の判決にも影響を与えるかもしれない。(了)

 

※BBCでもこの出来事について報じている。詳しくは下の参考リンクへ。

 

出典元:ABC News:Thousands in Spain protest men cleared of rape charge, given lighter sentence(4/27)

参考:BBC:集団強姦は無罪、性的暴行で有罪 スペイン全土で抗議(4/27)

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