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生きたロブスターを茹でると禁固刑に!動物を擁護するスイスの法律がすごい

生きたロブスターを茹でると禁固刑に!動物を擁護するスイスの法律がすごい
Twitter / No.1 Ship Street

スイスで生きたロブスターを茹でる行為を違法とする法律が制定されたのを、ご存じだろうか。

 

違反すれば最大3年の懲役に

 

ロブスターを調理する際に生きたまま熱湯で茹でるという方法はごく一般的であるが、スイス政府はこれを残酷でロブスターが苦しむ方法であるとして問題視。

 

より人道的な方法での死に方をさせるべきであるとして、新法では調理する人に茹でる前にロブスターの意識を失わせることを求めている。

 

またその方法としては感電させるか、あるいは塩水に漬けた後にナイフで脳を突き刺すことを推奨しているという。

 

さらに法律では国外からスイスへと生きたロブスターを輸送する際、輸送先は氷ではなくロブスターにとって自然な環境である海水内でなければならないとまで規定されているとのことだ。

 

 

同法は3月1日より施行されたということで、スイス政府は法律の違反者を厳しく取り締まることを宣言。違反した際には最大で3年の禁固刑に処される可能性があるという。

 

動物の尊厳を規定するスイス憲法に基づいた新法

 

この法律は、世界でも例を見ない“動物の尊厳”について幅広く規定したスイス憲法に基づくもの。

 

ここには様々な種の動物をどのように扱うべきであるか細かく規定されており、例えば猫の場合であれば他の猫と毎日接することが出来るようにしなければいけないといったことや、ハムスターやモルモットであれば2匹以上で飼わなければならない、ということなどが定められているという。

 

一方、今回のロブスターに関する法律は、北アイルランドのベルファストに位置するクイーンズ大学による研究を基に制定されたもの。

 

スイスの「Federal Office of Food Safety and Veterinary Affairs(FSVO)」でスポークスマンを務めるStefan Kunfermann氏は、「研究により、ロブスターも他の動物と同様に痛みと苦しみを感じるということが示された」とする。

 

さらにKunfermann氏によると、スイス国会ではロブスターが苦悶の死を迎えることを防ぐため、生きたロブスターの輸入自体を禁止することを目指してきたものの、これは貿易上の合意に違反するため方針を転換したという。

 

 

動物愛護団体は相次いで歓迎の意を表明

 

一方、このような法律の制定に対し、動物愛護団体からは歓迎の意を表明する声が上がった。

 

米国の動物愛護団体で世界的に活動を行う「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals / PETA)」はウェブサイト上で声明を発表。

 

「魅力的な動物を殺傷するにあたり、最も残酷な方法の一つがスイスで終わりを迎えようとしているのに対し、米国を含む他国では生きたまま茹でられることから動物を守る法は存在しない」としている。

 

さらにスイスのチューリッヒに本部を構える団体「Global Animal Law」の創設者Antoine Goetschel氏も、「世界的にみて、スイスは動物の福祉に関する法律において最先端を行っている」と称賛。

 

他方、飲食業界等の中にはこの法律を歓迎しないものも存在する。

 

ラフツで料理学校を創設したシェフRené Widmer氏は、この法は無用であると一蹴。「熱湯に入れる前、私はいつもロブスターを逆さまにするが、そうすると数秒以内には死ぬ」と主張している。

 

ロブスターの“苦悶”をなくすため制定された今回の法。人間が生活を営む上で動物を犠牲にするのが仕方のないことである以上、犠牲となる彼らが苦しまずに済むに越したことはないのかもしれない。(了)

 

出典元:USA TODAY:Switzerland makes it illegal to boil a lobster(2/16)

出典元:Daily Mail:Switzerland becomes the first country to make boiling live lobsters illegal ‘because they feel pain’(2/17)

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