イヴァンカさんが自身のブランド廃止を発表、現在の仕事に集中するため
トランプ大統領の長女、イヴァンカ・トランプさんは、自身が経営するブランドを廃止すると発表した。
理由は現在の仕事に集中するため
ホワイトハウスで上級顧問としても働いている彼女は、「イヴァンカ・トランプ」というブランドを2014年(2007年という指摘も)に立ち上げ、女性用の洋服やアクセサリーなどを販売してきたという。
しかし先日、イヴァンカさん本人が、現在のホワイトハウスの仕事を理由に、このビジネスを終わらせることを決意。声明で次のように述べた。
「ワシントンで17カ月働いた現在、私にはいつビジネスに復帰できるのか、または本当に戻れるかどうかさえ、分かりません。しかし私には分かっています、予測できる未来のために自分が焦点を当てているのは、ここワシントンで今自分がしている仕事だということを。そのため今、この決定を下すことは、チームの仲間やパートナーにとっても公正な結果なのです」
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— Ivanka Trump (@IvankaTrump) July 22, 2016
昨年も今年も売上は好調だった
そもそもイヴァンカさんは昨年、父親を支えるためにホワイトハウスで仕事を始めてから、ブランドを運営する会社の役職から退いていたが、ブランド自体は残していたため、私益のために公職を利用する「利益相反」との批判が絶えなかったという。
また今回、ブランドを廃止することが決まったが、業績は決して悪くはなかったそうだ。社長であるAbigail Klem氏も、声明で次のように述べている。
「トランプ氏(イヴァンカさん)のビジネスは昨年、評論家に対して父親の政権の避雷針になっていましたが、それでも会社は高い売上を誇っています。また会社は労働条件に関して、メディア調査の対象にされていました。彼らはリポートで、製品が作られている海外の工場で働く労働者は、生活資金を得るのも困難な状況にあると伝えました」
またKlem氏は、急速に成長したEコマースのビジネスをうまく立ち上げたことにより、今年の売上さえも好調に伸び続けてきたという。
しかし昨年、大手デパートのNordstromやNeiman Marcusは、店舗でのブランドの業績が思わしくないことを理由に(一部では反トランプの活動家から不買運動の圧力があったとも報じられている)、これ以上イヴァンカブランドを扱わないと決定した。
これに対してトランプ大統領は当時、「自分の娘が不公平に扱われている」とツイッターに投稿し、同社の決定を非難したという。(了)
My daughter Ivanka has been treated so unfairly by @Nordstrom. She is a great person — always pushing me to do the right thing! Terrible!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) February 8, 2017
出典元:ABC News:Ivanka Trump’s fashion brand closes shop(7/24)
出典元:The New York Times:Ivanka Trump Is Shutting Down Her Fashion Brand(7/24)