スイスで発見された18世紀のミイラ化した女性、実は英外相の先祖だと判明!
これまで謎に包まれていたミイラ化した女性の身元が明らかになり、イギリスのボリス・ジョンソン外務大臣の遠い先祖だったことが明らかとなった。
教会の工事中にミイラ化した状態で発見
その女性の遺体が発見されたのは1975年、場所はスイスのバーゼルという街にあるBarfusser教会だとされている。
当時、教会は改築工事をしていたが、その時祭壇の前にミイラ化した女性の遺体が埋葬されていたという。
その女性は高価な服装をしており、明らかに太っていたため、裕福な家で暮らしていたことは分かったそうだ。
また15世紀から19世紀にかけて梅毒の治療に水銀が用いられていたが、この女性も同じ病気にかかっていたらしく、体からは高濃度の水銀が検出されたとか。
しかし女性の埋葬場所には墓石が置かれていなかったため、それ以上のことは分からず、身元も特定できないままだったという。
Very excited to hear about my late great grand 'mummy' – a pioneer in sexual health care. Very proud https://t.co/9EKLPlzfk8
— Boris Johnson (@BorisJohnson) January 25, 2018
最新技術でつま先からDNAを抽出
結局、この謎は40年以上も解明されないままだったが、研究者らは昨年、最新の技術を用いて女性の大きくなったつま先からDNAを抽出。
そして教会に先祖が埋葬されている、有名なBasel一家の子孫のDNAと比較した。その結果、女性がAnna Catharina Bischoffという人物であることが判明する。
さらに資料などから、Bischoffさんが1719年に生まれ、生涯の多くをフランスのストラスブールで過ごすも、1787年に亡くなる前、梅毒の治療でバーゼルへ戻っていたことも明らかになったそうだ。
7人の子供のうち生き残ったのは2人
その後、今度は系図学者が女性の家系を追跡。すると彼女の子孫が遠くアメリカにまで存在することが明らかに。
さらに系図学者は、Bischoffさんに7人の子供がいたが2人しか成人しておらず、そのうちの唯一の娘だったAnnaさんが、Christian Hubert男爵と結婚したことを知る。
そして世代を経た後、最後にStanley Johnsonという男性にたどり着くのだが、彼がイギリスの現在の外務大臣であるボリス・ジョンソン氏の父親にあたるという。
ジョンソン大臣はこの発見について喜んでおり、ツイッターでも「私の亡くなった“ひいおばあさん(ミイラ)”が性病のケアにおいて先駆者だと聞いて、非常に興奮している。とても誇らしい」と投稿している。
それにしてもミステリーの結末が、現職の外務大臣にまでたどり着くとは、あまりにも意外と言えるかもしれない。(了)
出典元:BBC:Boris Johnson ‘is descendant’ of mummified Basel woman(1/25)
出典元:INDEPENDENT:Syphilitic mummified corpse buried under Swiss church found to be Boris Johnson’s relative(1/25)