フランスの古城を保全するため、7500人のネットユーザーが協力して買い取る
朽ち果てようとしていたフランスの古い城を、多くのネットユーザーが協力して買い取ったとして、注目されている。
7500人のユーザーが寄付を行う
その城とは、フランス西部のレ・トロワ=ムーティエという町にある「Mothe-Chandeniers chateau」。約13世紀に建てられたものだが、すでに草は伸び放題で、全く保全が行き届いていなかったという。
そこでネットユーザーが募金を集めて城を買い取ることを計画。寄付を募る専用のページを立ち上げた。
その結果、7500人以上のユーザーが寄付に参加。約61万2000ユーロ(約8100万円)も集まり、50万ユーロ(約6700万円)もする城をついに購入することに成功したそうだ。
「歴史的な出来後だ」
寄付を募ったページでは、この結果について次のように書いている。
「ついにやった!これは歴史的なことだ。Château de la Mothe-Chandeniersは数千人のネットユーザーのものとなった。これらの共同購入を通して、私たちはこの歴史的な遺産が、未来にわたって保存され、発展していくと信じている」
「そしてこのことは市民の力が、常に偉大であることを証明している。ありがとう、数千人のアノニマス(匿名)な人々!」
寄付金額に応じて城の一部を所有
今回、購入に使われた金額は50万ユーロだが、寄付金の残りは将来の補修や維持費のために使われる予定だという。
また城は寄付したユーザー全体でシェアすることになり、50ユーロ(約6700円)寄付した人には城の一部を、100ユーロ(約1万3000円)寄付した人にはその2倍の所有権が与えられるとか。
さらにこれから協力したいという人も募集しており、50ユーロになるまで1ユーロ(約130円)ずつ投資することができるそうだ。
しかも将来はこの城を、観光客が宿泊できる建物に改装するなどして収益を上げ、観光地としてプロモートすることにも参加できるそうだ。
このような活動で、古い城が生まれ変わったのなら、こんな素晴らしいことはないのかもしれない。(了)
出典元:Mirror:Spectacular crumbling castle which was bought by 7,500 people(12/5)