米では1週間に約1500人が新型コロナで死亡、その理由とは?
アメリカでは、いまだに新型コロナに感染し、多くの人々が死亡しているそうだ。
「受け入れがたいこと」
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によれば、昨年12月9日の週の新型コロナによる死亡者数は、1614人だったという。
また過去 4 週間のデータでも、週平均で1488 人の死亡が示されているそうだ。
無論、この死者数は、新型コロナが猛威を振るった時期に比べば、かなり少ない。
しかしノースカロライナ州デューク大学の感染症教授・キャメロン・ウルフ氏はABCニュースに対し「依然として死亡率はかなり高く、毎週1500人の患者が死亡するというのは、率直に言って受け入れがたいことです」と語っている。
死者が多い理由には、複数の要因
新型コロナによる死者が多い理由としては、治療やワクチン接種を受ける人が十分でないこと、免疫力が低下していることなど、複数の要因があると考えられている。
CDCのデータによると、1月5日の時点で、最新の新型コロナ・ワクチンを接種したのは18歳以上の成人のわずか19.4%、子どもの8%にとどまるという。
さらに、重症化リスクが高い65歳以上の成人のうち、ワクチン接種を受けているのはわずか38%しかいないそうだ。
今のワクチンは変異株の変化に合わせて、研究者らが調整でき、また錠剤の抗ウイルス薬の処方も行われているという。
現在、新型コロナの「BA.2.86」の子孫である「JN.1」の感染が広がっており、推定でアメリカの感染者の61.6%を占めていると考えられている。
CDCによれば「JN.1」は他の変異株に比べて伝染性が高いか、免疫システムを回避する能力が優れている可能性があるそうだ。(了)
出典元:ABC News:Why are 1,500 Americans still dying from COVID every week?(1/11)