フランス人が作ったマッチのエッフェル塔、ギネス世界記録に認定されず→その後認定
あるフランス人男性が作った、ミニチュアのエッフェル塔が、不適切なマッチを使っていたとして、世界記録に認定されなかった。
8年の歳月を費やして作る
その男性とは、フランス西部、モンペリエ・ド・メディラン在住のリチャード・プラウドさん(47)だ。
彼は8年の歳月を費やし、70万6900本のマッチと23kgの接着剤を使用して、高さ7.19mのエッフェル塔を作ったという。
最後のマッチは、エッフェル塔を設計したエンジニア、グスタフ・エッフェル氏の没後100年にあたる、昨年の12月27日に慎重に取り付けられたそうだ。
その後、プラウドさんは1/45スケールのエッフェル塔を展示。この作品を認証してもらうために、ギネス世界記録チームに連絡した。
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赤い先端のない、大量のマッチを注文
しかしその後、ギネス世界記録から連絡があり、「間違った種類のマッチを使用したため、世界記録に認定されなかった」と伝えられた。
実は、制作において最も厄介だったのは、マッチ棒の先端にある赤い部分、硫黄を削り取ることだったという。
そのことに気付いたプラウドさんは、マッチの製造会社に連絡。赤い先端のない、大量のマッチを注文し、それを使ってエッフェル塔を組み立てていったそうだ。
しかしギネス世界記録の規則では、「市販のマッチ」のみ使用でき、その場合に限り、記録として認定されると規定されていたという。プラウドさんは悔しさをにじませながら、次のように語っている。
「これはかなり驚くべきことであり、むしろ悩ましいことだ。フェアプレーとは言えない。最も傷ついたのは、私が費やした仕事、費やした時間、精神的エネルギーを、彼らが認めてくれないことだ」
プラウドさんは、7月のオリンピックに向けて、自分のタワーをパリで展示したいと考えているという。
しかし最新の情報では、その後ギネス側は、やはりプラウドさんのエッフェル塔を世界記録に認定したと報じられている。(了)
出典元:BBC:French matchstick Eiffel Tower record bid ruled out over wrong matches(2/7)