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イスラエル政府、ガザ北部へのUNRWAによる食糧支援を承認しないと発表

イスラエル政府、ガザ北部へのUNRWAによる食糧支援を承認しないと発表
X_António Guterres

イスラエル政府は3月24日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によるガザ地区北部への食糧支援を今後、承認しないと通告したという。

 

イスラエル側が国連に通告

 

UNRWAの広報官であるジュリエット・トウマ氏によれば、この決定は3月24日、イスラエル軍の当局者との会合で、伝えられたという。

 

この決定の理由は明らかにされていない。またメディアからのコメントを求められたが、イスラエル側は何も答えていない。

 

UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、SNSの「X」において、次のように憤りを露わにした。

 

「我々の見ている前で悲劇が展開しているにもかかわらず、イスラエル当局は国連に対し、北への@Unrwaの食糧輸送を今後承認しないと通告した。これは言語道断であり、人為的飢餓の最中に、人命救助を妨害することを意図的にしている」

 

米議会も資金拠出を停止

 

一方。アメリカの下院議会は22日、2024会計年度の中で、成立していない分野の予算案を賛成多数で可決した。しかしこれにはUNRWAへの支援は含まれておらず、事実上の資金拠出は停止が決まった。

 

この決定に対し、UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、ガザ地区とその地域のパレスチナ人に深刻な影響を与えるだろうとし、次のように訴えた。

 

「ガザ地区では、人道支援団体が飢餓を回避するために時間と戦っています。人道的対応の根幹であるUNRWAへの資金不足は、深刻な事態に陥っている時に、食料や避難所、一次医療、教育へのアクセスを損なうことになる。パレスチナ難民は、基本的なニーズを満たすために国際社会が支援を強化することを期待している」

 

マクロン大統領が警告

 

フランスのマクロン大統領は24日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、ガザ地区南部のラファから、数多くのパレスチナ人を強制移送することは、「戦争犯罪」に当たると警告したという。

 

その上でマクロン大統領は、「即時かつ永続的な停戦」を求める決議案を国連安全保障理事会に提出する意向を伝え、またイスラエルに対し、人道支援のためにガザ地区へのすべての陸上の検問所を即時開放するよう求めた。

 

またイスラエル政府は先日、新たな入植地としてヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の土地800ヘクタールを押収し、そこが国有地であると宣言したが、マクロン大統領はこの宣言についても、強く非難したという。

 

ガザ中部、空爆で9人が死亡

 

ガザ地区では23日から24日にかけてもイスラエル軍の攻撃が続き、中部の町、Deir el-Balahでは空爆により、建物が倒壊。少なくとも9人のパレスチナ人が死亡し、数人が瓦礫の下敷きになっているという。

 

 

またガザ地区でのイスラエル軍による、パレスチナ人女性に対する性的暴力の報告が次々と明らかになっているが、国連の人権理事会から任命された国連特別報告者は、この問題が過少評価されていると非難した。

 

国連特別報告者のリーム・アルサレム氏は、「X」への投稿で「イスラエル軍による強姦の報告が、何の重大な影響を与えずに、次々と出続けていることは忌まわしいことだ」と述べている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Israel bans UNRWA aid trucks to north Gaza – UN(3/24)

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