ガザ北部に2つの集団墓地、イスラエル軍に埋められた数多くの遺体を発見
ガザ地区北部で、イスラエル軍によって殺害され、埋められた数多くのパレスチナ人の遺体が発見された。
殺害された人の中には病院の患者も
ガザ地区の保健当局と、民間防衛隊により、北部にあるアル・シファ病院と、ベイト・ラヒヤの町で、2つの集団墓地が発見された。
この集団墓地は、パレスチナ人が埋葬したものではなく、イスラエル軍によって殺害された人々が、ブルドーザーなどで埋められたものと考えられている。
アル・シファ病院では、イスラエル軍のドローンにより作業が中止されたが、それまでに9人の遺体が回収されたという。
殺害された人の中には病院の患者とみられる人もおり、体には医療用の包帯やカテーテルが装着されていたそうだ。また遺体の中には、年配の男性、女性、20代の男性も含まれていた。
遺体は完全には腐敗しておらず、最近殺害されたことが示されており、病院の医師やスタッフらも、病院の正門の外で何人かが処刑され、イスラエル軍によって埋められたと証言している。
同じくガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤでも約20体の腐乱した遺体を含む、別の集団墓地が発見されたという。
これらの遺体はある家族のものとされ、4カ月前にイスラエル軍による襲撃の最中に、殺されたと考えられている。
A new mass grave has been discovered at al-Shifa Hospital where a two-week siege by Israeli forces turned the facility into a graveyard and put what was once Gaza’s largest medical complex out of service ⤵️ pic.twitter.com/flKZ7K9DLL
— Al Jazeera English (@AJEnglish) April 16, 2024
ヨルダン川西岸で入植者が2人を殺害
一方、ヨルダン川西岸地区では、イスラエル人の入植者による暴力が続いており、4月15日には北部のナーブルス(Nablus)にあるAqraba村で、2人のパレスチナ人が殺害され、1人が負傷したそうだ。
現在、ヨルダン川西岸地区では、大規模なイスラエル人の入植者グループが、少なくとも 17 の異なるパレスチナ人の村を襲撃しており、4月12日以来、4人が殺害されている。
4月12日には、14歳のパレスチナ人、Binyamin Achimair君も、イスラエルの入植者により殺害され、アメリカ国務省も13日にはこの殺害を非難し、暴力が増大していることに懸念を示した。
昨年の10月7日以来、ヨルダン川西岸地区では、武装したイスラエル人の入植者や軍により、460人のパレスチナ人が殺害され、数多くの人々が家の立ち退きを余儀なくされている。
「イランへは何らかの対応が行われる」
イスラエル軍のHerzi Halevi司令官は15日、イランによる攻撃を受けた軍事基地を訪れ、兵士に対し、イランによる攻撃に対しては「必ず報復が行われる」と示唆したという。
Halevi司令官は「イスラエル領土内への、これほど多くの巡航ミサイルや無人機の発射には、何らかの対応が行われるだろう」と語ったそうだ。
イランがイスラエルに直接、軍事攻撃を開始したのは初めてで、イスラエルの戦時内閣は現在、この攻撃への対応方法を話し合っている。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Doctors find new mass grave at al-Shifa Hospital(4/15)