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イスラエル軍のラファへの攻撃で少なくとも23人が死亡、各国が非難

イスラエル軍のラファへの攻撃で少なくとも23人が死亡、各国が非難
Instagram/mahmoudba8

イスラエル軍は5月7日、ガザ地区最南端の町、ラファ東部への地上侵攻を開始し、すでに多くのパレスチナ人の犠牲者が出ている。

 

ラファ東部の町に空爆や砲撃

 

地元の病院の記録によると、7日の夜の攻撃で、女性6人と子供5人を含む、少なくとも23人のパレスチナ人が死亡したという。

 

イスラエル軍はラファ東部の町に、空爆や砲撃を繰り返しており、SNSにはアル・ジャナイナ地区に、ミサイルらしきものが着弾する様子も投稿されている。

 

 

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またラファ中心部のモスクに対しても、警告用の攻撃が行われ、混雑していた市場付近ではパニックが引き起こされ、人々が逃げはじめたという。

 

この攻撃は、イスラエル軍がモスクに大規模な爆撃を加えることを警告するための、威嚇と考えられている。

 

国連事務総長がラファへの攻撃を非難

 

国連のグテーレス事務総長は、140万人のパレスチナ人が避難しているラファへの攻撃は「戦略的誤りであり、政治的災難であり、人道上の悪夢になるだろう」と警告し、次のように非難した。

 

「民間人は十分な死と破壊に苦しんでいないでしょうか?間違いを犯さないでください。ラファへの全面攻撃は、人道上の大惨事となるでしょう」

 

その上でグテーレス事務総長は、アメリカなどイスラエルの同盟国の指導者に対し、ガザ侵攻を止めるために圧力をかけるよう求め、次のように述べた。

 

「私はイスラエルに影響力を持つすべての人々に対し、さらなる悲劇を避けるために全力を尽くすよう訴えます。国際社会には、人道的停戦、人質全員の無条件解放、人道支援の大規模な増加を促進する共通の責任がある」

 

ドイツやブラジルなどの外相も警告

 

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相も、イスラエル軍がラファ東部に戦車を送り込んだことについて、ラファでの大規模な攻撃を開始してはならないと警告。次のようにSNSに投稿した。

 

「100万人以上の人々(パレスチナ人)が、ただ空中に消えることはできません。彼らには保護が必要です。彼らは、緊急にさらなる人道支援を必要としています。ラファとケレム・シャローム(カレム・アブ・サレム)の国境検問所は、直ちに再開されなければなりません」

 

ブラジルの外務省も声明を発表し、「イスラエルは最も近い同盟国を含む、国際社会からの呼びかけを無視し、民間人が集中している地域で、意図的に紛争を激化させることを選んだ」と批判した。

 

ヨルダンの外相も、ラファでの「新たな虐殺」を阻止するため、国連安全保障理事会による即時かつ強力な行動を求め、「ネタニヤフ首相は、重大な結果に向き会わなければならない」と警告した。

 

交渉が失敗なら、ラファへの攻撃を強化

 

一方、イスラエルのヨアヴ・ガラント国防大臣は、人質交渉が失敗に終われば、ラファへの攻勢を強化するとし、次のように述べた。

 

「(人質の交渉が失敗に終われば)我々は作戦を継続し、さらに深化させるつもりだ。これはガザ地区全域、つまり南部、中心部、北部で起こるだろう。(略)我々は軍事的圧力により、ハマスの組織を粉砕することになるだろう」

 

またガラント国防大臣は「ガザ地区のハマスの戦闘員が壊滅するか、ハマスが拘束しているイスラエル人の人質、最後の1人を引き渡すまで、ラファでの作戦を続ける」と主張した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Full Rafah invasion a ‘humanitarian nightmare’(5/7)

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