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武漢で新型コロナを報じた女性ジャーナリスト、4年間の獄中生活を経て釈放

武漢で新型コロナを報じた女性ジャーナリスト、4年間の獄中生活を経て釈放
X_China Commission

新型コロナについて報じた中国人の女性ジャーナリストが、先日釈放された。

 

武漢で中国政府の対応を記録

 

その市民ジャーナリストとは、元弁護士のZhang Zhan(张展)氏(40)だ。

 

彼女は2020年2月、中国の武漢で新型コロナが蔓延し始めた時、いち早く現地に赴き、政府の対応を記録し始めたという。

 

彼女は中国全土が封鎖される中、現地に赴いた数少ないフリーのジャーナリストの1人とされ、取材した内容を、ツイッターやYouTube、WeChat で共有していたそうだ。

 

しかしZhan氏は2020年5月、中国当局に拘束され、4年間も上海の女子刑務所に投獄された。そして今年の5月6日、ついに釈放されたという。

 

刑務所でハンガーストライキ

 

裁判では、Zhan氏がSNSで情報を発信し続けたことや、アメリカ政府が資金提供している「ラジオ・フリー・アジア」などのメディアのインタビューを受けたことが、特に問題視されたという。

 

刑務所に収監された後も、彼女は有罪判決と処遇に抗議して、定期的にハンガーストライキを行ってきたそうだ。

 

Zhan氏の元弁護士の1人によると、2020年の冬に彼女を見た時、Zhan氏は非常に痩せていて、強制的に栄養を取らせるために鼻に管が挿入され、それを取り外せないよう両手を縛られていたという。

 

このためZhan氏の体重は一時、74.8kgから40.8kg未満にまで落ちたとされるが、ここ数カ月は健康状態が良くなっていると考えられている。

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長、マヤ・ワン氏は次のように述べている。

 

「そもそも彼女は投獄されるべきではありませんでした。彼女の投獄は、中国政府が新型コロナウイルス感染症の発生を隠蔽したり、パンデミックに対する厳格な規制に関連した人権侵害に対する責任をまだ負ったりしていないことを、私たちに思い起こさせます」(了)

 

出典元:The Guardian:Chinese woman jailed for reporting on Covid in Wuhan to be freed after four years(5/11)

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