イスラエル国内で大規模デモ、ガザ地区での停戦と人質の解放を求め
国際司法裁判所(ICJ)がガザ地区南部のラファでの停戦を命じた翌日、イスラエル国内では停戦を求め、デモが行われた。
テルアビブや他の都市でデモ
イスラエル国内では5月25日、テルアビブや他の都市でも、ガザ地区での紛争終結や、人質解放のために、政府に行動を促す大規模なデモが行われた。
テルアビブではこのデモに数千人が参加したとされ、デモ参加者の中には、ネタニヤフ首相の早期辞任を訴える人もいたという。
また5月24日には、イスラエル軍によって3人の人質の遺体が回収されたことから、テルアビブの人質広場では、1分間の黙祷が捧げられた。
「ハマス」は252人の人質を取り、そのうち121人がガザ地区におり、すでに37人が死亡したと言われている。
BREAKING: HUGE PROTESTS IN TEL AVIV pic.twitter.com/ORWEe9fHFh
— Sulaiman Ahmed (@ShaykhSulaiman) May 25, 2024
「現実のジェノサイドだ」
スペイン政府は5月25日、イスラエルが国連の国際司法裁判所(ICJ)による命令を遵守し、すぐにラファへの爆撃と地上攻撃を止めることを要求。スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外務大臣は、次のように投稿した。
「イスラエルがラファでの軍事攻撃をやめるべきであることを含め、ICJによって定められた予防措置は義務付けられている。イスラエルはICJに従わなければならない」
またスペインの国防大臣も25日、ガザ地区で起きていることは「現実(リアル)のジェノサイドだ」と発言した。
Las medidas cautelares de @CIJ_ICJ, incluido el cese de la ofensiva de Israel en Rafah, son obligatorias. Exigimos su aplicación.
También el alto el fuego, la liberación de los rehenes y el acceso humanitario.
El sufrimiento de los gazatíes y la violencia deben terminar.— José Manuel Albares (@jmalbares) May 25, 2024
イスラエル軍はガザ地区での攻撃を継続
しかしイスラエル軍は国際司法裁判所の命令にもかかわらず、5月25日にも、ガザ地区各地で攻撃を継続している。
目撃者の情報によれば、イスラエル軍は25日朝にも、南部のラファや中部のDeir al-Balahで空爆を行ったという。
またガザ地区北部のジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍の戦車が深く入り込み、数十の家や店、道路を破壊したそうだ。
そしてイスラエル軍の空爆や砲撃などにより、ジャバリア難民キャンプの小学校に避難していた、子供を含む10人のパレスチナ人が殺されたと言われている。
ガザ地区の保健当局によれば、25日には過去24時間で少なくとも46人が死亡、130人が負傷し、昨年の10月以来、少なくとも3万5903人が殺害されたという。(了)
出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: Fresh protests in Tel Aviv and across Israel as thousands demand end to war and return of hostages(5/25)