駐メキシコ英大使、大使館職員にふざけて銃を向け、クビになる
メキシコに駐在するイギリス大使が、解雇された。理由はふざけて、大使館員にライフルを向けたからだ。
SNSにも映像が投稿されて発覚
その大使とは、ジョン・ベンジャミン氏(61)だ。
彼は先日、メキシコのドゥランゴ州とシナロア州を公式に訪問。その際、車内で、現地の大使館職員にアサルトライフルを向けたという。
この出来事は4月に起きたとされ、SNSにも映像が投稿されて発覚。その後、ベンジャミン大使はひっそりと解雇されたそうだ。
約40年にわたるキャリア
この銃は、恐らく大使に同行していた警備員のものとみられ、動画にも大使が面白がって、後部座席にいる大使館職員に、銃口を向ける様子が映っていた。
British Ambassador to Mexico, Jon Benjamin, points a semi automatic weapon at concerned Mexican staff member. In a context of daily killings in Mexico by drug dealers, he dares to joke. @DailyMirror @guardian @TheSun @TheEconomist @Telegraph @DailyMailUK @FCDOGovUK pic.twitter.com/1obqgsNnTD
— Subdiplomatic (@subdiplomatic) May 28, 2024
ベンジャミン氏は、約40年にわたるキャリアを持ち、チリやトルコ、ガーナ、インドネシア、アメリカで職務を歴任した後、2021年に駐メキシコ・イギリス大使に就任したという。
しかし現在、彼の名前はイギリス政府のウェブサイトからは消えているそうだ。
メキシコでは現在、組織犯罪グループが国内の領土と企業を支配しようと争っており、過去6年間で、毎年3万件以上の殺人事件が発生しているという。
また先週は選挙も行われたが、組織犯罪グループが自分たちに都合がいい人間を当選させようとし、30人以上の候補者が殺害され、数百人が選挙戦から離脱したそうだ。(了)
出典元:The Guardian:British ambassador to Mexico sacked after pointing gun at embassy employee(5/31)