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イスラエル軍がガザ地区で、サーモバリック爆弾を使用か?犠牲者の多くが重度の火傷

イスラエル軍がガザ地区で、サーモバリック爆弾を使用か?犠牲者の多くが重度の火傷
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イスラエル軍が国際的に禁止されているサーモバリック爆弾(熱気化爆弾)などを、ガザ地区で使用していると報じられている。

 

多くの負傷者が1日余りで死亡

 

ガザ地区のメディア事務所は、医療関係者の話として、死者や負傷者の多くが、サーモバリック爆弾(熱気化爆弾)など国際的に禁止されている兵器により、重度の火傷を負って搬送されたと伝えている。

 

そして、これらの兵器は化学物質を皮膚と反応させ、負傷者の体内の組織を直接化学的に腐食させ、激しい痛みも引き起こしているという。

 

しかも多くの犠牲者が、このような兵器で負傷してから、1日余りで死亡しているそうだ。

 

ガザ地区のメディア事務所は、イスラエルに武器を供給し、ガザ地区で多くの「虐殺」を引き起こしていることについて、アメリカ政府に全面的な責任があると述べた。

 

過去24時間で80人が死亡

 

一方、ガザ地区では7月15日もイスラエル軍の攻撃が続けられており、中部のDeir el-Balahにある住宅がターゲットにされ、少なくともパレスチナ人3人が死亡、その他多数が負傷した。

 

またパレスチナ赤新月社(PRCS)によれば、ガザ地区中部のヌセイラト第1キャンプでイスラエル軍が住宅を攻撃し、6人のパレスチナ人の遺体が発見されたという。

 

ヌセイラトにあるUNRWAの学校にも、イスラエル軍の攻撃が行われ、少なくとも17人が死亡、80人が負傷したそうだ。ほとんどの犠牲者が女性や子供だったと言われている。

 

同じく中部のマガジ難民キャンプでも、イスラエル軍の爆撃により4人が死亡・負傷。夜間にも、キャンプ内の住宅が攻撃され、子供3人を含む少なくとも5人のパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区の保健当局は7月15日、過去24時間で少なくとも80人が死亡、216人が負傷したと報告している。また昨年の10月以来、3万8664人のパレスチナ人が殺害され、8万9097人が負傷したという。

 

「フーシ派」が3隻の船を攻撃

 

イギリス海運貿易オペレーション(UKMTO)によれば、7月15日、イエメンのHodeidah沖130kmの地点で1隻の民間船舶が、「フーシ派」のものと思われる2隻の有人小型船と1隻の無人船の標的にされたという。

 

またその後、民間船舶はミサイルの攻撃を受け、1発が至近距離で爆発。さらに2発のミサイルも飛来し、船の近くで爆発したそうだ。

 

その7時間後にも、船体のすぐ近くで、未知の発射体が爆発した。しかし現時点で、被害者や死傷者などは報告されていない。

 

またこの船以外にも、15日には2隻の船が「フーシ派」のターゲットにされたと言われている。

 

小型船、ドローン、ミサイルで攻撃

 

その後、「フーシ派」の軍報道官も3隻への攻撃を認め、まず紅海で「ベントレー1号」と呼ばれる船が、数隻の小型船、ドローン、弾道ミサイルの標的になったと明らかにした。

 

また軍報道官は、紅海を航行中の石油タンカー「CHIOS Lion」に対しても、無人船を使って攻撃したことを認めた。

 

「フーシ派」の軍報道官によれば、2隻の船が標的になったのは、船の所有企業がパレスチナにある港への入港禁止の決定に違反したためだという。

 

また「フーシ派」はイラクの「イスラム抵抗軍」と共同作戦を行い、地中海で「オルビア号」を標的にしたと明らかにした。被害の状況は明らかになっていない。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: UNRWA headquarters in Gaza ‘flattened’(7/15)

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