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性教育団体がコンドームと間違えて、超音波プローブ用ゴムカバーを配布

性教育団体がコンドームと間違えて、超音波プローブ用ゴムカバーを配布
photo AC

オーストラリアの性教育団体がコンドームだと思い、数ヶ月にわたって学生に配布していたもの。それは、エコー検査器具の先端に被せるカバーだった。

 

潤滑剤つきプローブカバー

 

オーストラリア·キャンベラの性教育団体「Sexual Health and Family Planning ACT (SHFPACT)」は、医療用具をコンドームと間違えて今年1月から配布し続けていたことを公表した。

 

間違えた理由は、「パッケージが似ていたから」とのこと。同団体は謝罪とともに「過去6ヶ月の間に私たちからコンドームに似たものを受け取った方は、それを使用しないように」と警告している。

 

同団体が配ってしまったものは、エコー検査器のブローブに被せるラテックス製のカバーだ。プローブは超音波を発する部分で、患者の体に直接当てたり、体内に挿入したりする。

 

Medical Expo/超音波プローブ用保護カバー

 

SHFPACTのサイトによると、実際に配られたのはchekmateという医療ブランドのもので、パッケージには「Lubricated Probe Cover」(潤滑剤つきプローブカバー」と明記されている。 スタッフはこれをよく読まなかったようだ。

 

SHSPACT

 

プローブカバーはコンドームに似ており、パッケージも似ているが、「妊娠や性病感染を防ぐ効果は同じレベルではない」とサイトに書かれている。

 

性教育団体を性教育した方がいい

 

この件を報じた海外メディアは、「この団体SHFPACTは、自分たち自身にもう少し性教育をした方がいい」と皮肉っている。

 

また、配布を受けたディクソン大学の学生は取材を受けて、こう話している。

 

「性の健康のためにいいですよ、と言ってコンドームを学生に配るなら、それはやはり本物のコンドームであるべきです。配られた学生はコンドームなんかしょっちゅう買うことはなく、使うのだって初めてで、どんな形をしているかも分からないんです。そんな学生に似て非なるものを渡すのは、やはり正しくありませんよ」

 

同団体は少なくとも4つの大学と、1つのセカンダリースクール(日本の中・高校にあたる)で、コンドームではないものを配布していた。(了)

 

出典元:New York Post:Rubber flubbers! Sex-ed group mistakenly doles out ultrasound probe covers thinking they’re condoms(8/9)
出典元:abc News:Canberra sexual health organisation apologises after distributing ultrasound probe covers instead of condoms(8/8)

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