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バルコニーの外にぶら下がる子供、ブラジル人の移民が救助に成功【スペイン】

バルコニーの外にぶら下がる子供、ブラジル人の移民が救助に成功【スペイン】
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スペインで、幼い子供がバルコニーの外でぶら下がっているのが見つかり、移民の男性が救助に成功した。

 

ブラジルからの移民の男性

 

その救出劇が行われたのは、8月21日、場所はスペイン南東部・バレンシア州のアリカンテ市とされている。

 

当時、ブラジルからの移民であるフェリペ・ダビド・ソウザさんは、作業していたアパートの外から叫び声が聞こえたため、外を見ると、下の通りに群衆が集まっていたという。

 

そして人々は必死になって、2階(3階にも見える)にあったソウザさんの隣の部屋にあるバルコニーを指差しており、そこには6歳の男の子がバルコニーの外にぶら下がり、必死に手すりに捕まっていたそうだ。

 

ソウザさんは素早く手すりを越え、しっかりと掴みながら、狭い縁に沿って子供に向かってゆっくりと進み、やがて救助することに成功した。その様子がこちら。

 

下にいた人々が拍手喝采

 

当時、地上にいた人々は警察を呼び、子供が落ちた場合に備えて、クッションを路上に運び始めていたという。

 

その時、ソウザさんが現れ、落ち着いて子供に向かってゆっくりと進み、そっとシャツを掴んで子供を手すりの上に戻した。

 

下で見守っていた人々は、子供が救出されると安堵し、皆が拍手喝采したそうだ。

 

子供の家族はフランス人観光客で、母親が居眠りしている時に、男の子が窓の外へと出て行ってしまったという。救出した時の状況について、ソウザさんは次のように語っている。

 

「何も考えずに行いました。子供をじっと見つめて落ち着かせ、動かないようにと願っていました。短い距離ですが、とても長く感じました」

 

市議会が表彰式で勇気を称える

 

ソウザさんは画家で、スペインに9年間住んでおり、何度も人種差別に苦しんできたという。しかし「もしまた同じ状況に直面したら、同じ選択をするだろう」とも語っている。

 

アリカンテ市議会の職員はソウザさんに対し、市が11月に表彰式で彼の勇気を称える予定だと伝えたという。

 

また市議会議員のフリオ・カレロ氏も、ソウザさんに「あなたは未成年者の命を救うために、自分の命を危険にさらしました。計り知れないほど価値のある英雄的行為だ」と称えたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Brazilian migrant who saved child from balcony fall in Spain hailed as a hero(8/22)

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