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ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍が大規模な攻撃、10人のパレスチナ人が死亡

ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍が大規模な攻撃、10人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍は8月28日、ヨルダン川西岸地区の広範囲で攻撃を行い、多くのパレスチナ人を殺害した。

 

過去20年間で最大規模の攻撃

 

イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区の町、ジェニンやトゥルカレム、そしてトゥバス近郊のファラ難民キャンプで大規模な攻撃を行っているという。

 

イスラエル軍は、ジェニンやトゥルカレムの町に数百人の兵士を投入。またこれらの地区に空爆を行い、これまでに10人のパレスチナ人が殺害され、22人が負傷した。

 

イスラエル軍側は、「治安部隊に脅威を与えた武装テロリストを標的にしている」と主張。実際にパレスチナの武装勢力も、イスラエル軍の車両などを攻撃しているという。

 

しかしイスラエル軍はほぼ毎日、ヨルダン川西岸地区を襲撃し、罪のない民間人を拘束し、子供や未成年者なども殺害してきた。

 

ただ今回のヨルダン川西岸地区への攻撃は、過去20年間で最大規模になると考えられている。

 

医療センターへも襲撃

 

イスラエル軍は攻撃から17時間たった今でも、ジェニンやトゥルカレム、ファラの難民キャンプに留まっているという。

 

ファラの難民キャンプ内では医療センターへの襲撃も行われ、そこではパレスチナ赤新月社の所長がイスラエル軍から暴行を受け、医療チームも拘束されたそうだ。

 

またジェニン市長からの警告によれば、イスラエル軍は地区内にある主要病院を襲撃する予定で、特に病気で治療を受けている患者の間で、パニックと混乱が起きているという。

 

ジェニン西部にあるカフル・ダン村では、イスラエル軍がパレスチナ人の住民を銃撃し、射殺したそうだ。

 

トゥルカレム近郊のNur Shams難民キャンプでも、住民が恐怖を感じ、中にはすでに避難している人もいるそうだ。

 

国連人権高等弁務官事務も警告

 

国連人権高等弁務官事務所は28日、ヨルダン川西岸地区でのイスラエル軍の作戦が「すでに壊滅的な状況」を、さらに深刻化させる危険性があると警告する声明を発表。

 

またパレスチナ人が、イスラエル軍による拷問、恣意的拘束、虐待などに直面しており、それらの件数も増加していると指摘した。

 

ヨルダンのアブドラ2世国王も、イスラエル軍によるヨルダン川西岸地区への攻撃について深刻な事態に発展するとの懸念を述べ、アメリカ政府に対し、人道的大惨事を阻止するため、効果的な役割を果たすよう求めた。

 

ガザ地区中部でも8人が死亡

 

一方、イスラエル軍は28日にも、ガザ地区中部の町、Deir el-Balah東部の避難民が集まる学校を攻撃し、パレスチナ人8人が殺害された。

 

また国連は、イスラエル軍が27日の夜に、国連のマークがついた車両を攻撃したと明らかにした。

 

これらの車両は、人道支援を行っている最中であり、その活動はイスラエル軍と調整されていたという。しかし奇跡的にも、車両に乗っていた2人の国連の職員に、ケガなどはなかったそうだ。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Strike on Gaza school kills eight(8/28)

出典元:Al Jazeera:Israel has launched a massive assault on the West Bank. Why and why now?(8/28)

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