機内で泣き叫ぶ幼児をトイレに閉じ込める…中国で動画が拡散し議論に
機内で泣き続けた少女を、女性2人がトイレに連れて行き、その時の動画がSNSに投稿されて、議論が起きているという。
祖母がトイレに連れていくことを許可
その出来事は8月24日、中国南部の貴陽市発、上海行きの吉祥航空の機内で起きたとされている。
当時、祖母と搭乗していた少女(1歳と報じられている)は、機内で泣き始めたという。
やがて祖母は、近くにいた女性、Gou Tingtingさんともう1人の女性に対し、孫娘を「躾ける」許可を与え、2人の女性は少女を機内のトイレに連れて行ったそうだ。
Gouさんは、トイレ内に少女と一緒に入り、別の女性も少女に対し、「泣き止んだ時だけ、トイレから出てもよい」と告げたという。
その後、Gouさんは中国のSNS「Douyin」に、当時の動画を投稿。するとたちまち、批判の声が寄せられたそうだ。
2024年8月24日,吉祥航空贵阳飞上海的HO2382航班上,一名一岁大的婴儿因为在飞行途中持续哭闹,被两名女性旅客抱至洗手间“立规矩”。视频中,女子对婴儿大声呵斥并恐吓。… pic.twitter.com/HTkBDqHTdk
— 李老师不是你老师 (@whyyoutouzhele) August 28, 2024
SNSで賛否両論
動画を見た多くのユーザーは、共感力に欠け、子供を虐めているとしてGouさんを批判。あるユーザーは「1歳や2歳の子供は感情のコントロールができません。泣いて何が悪いの?あなたも小さい頃は泣いていませんか?」と書き込んだという。
これに対し、Gouさんは「傍観者になるよりも、行動を起こすことを好みます」や「私はただ子供を落ち着かせて、みんなを休ませたかっただけです」と述べた。
その上で、彼女は、「一部の乗客は、泣き声から逃れるために飛行機の後部に移動した」や「ティッシュペーパーを耳に詰め込んだ乗客もいた」と説明した。
また祖母が許可を与えたのだから、2人の女性の行為は正当化されうるとし、Gouさんを擁護する人も現れ、あるユーザーは「正直に言うと、ある程度の教育(躾け)を受けなければ、やっていけない子供もいる」とコメントした。
中国では、公共の場で叫んだり、公共物を破壊したりして大騒ぎする、甘やかされて育った幼い子供たちを「ベア・チルドレン(bear children)」と呼んでおり、彼らをどのように管理するかについての議論が高まっているという。
ただ今回の場合、女児は機内での無重力感や、耳の不快感、めまいなどの症状を経験し、不安になり泣き続けた可能性があるとも指摘されている。(了)
出典元:BBC:Anger after strangers lock toddler in plane toilet(8/28)