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古代エジプトのネフェルティティの像、ドイツの博物館に対し返還するよう要請

古代エジプトのネフェルティティの像、ドイツの博物館に対し返還するよう要請
flickr_J Dimas

エジプトの著名な考古学者が、ドイツの博物館に収められているネフェルティティの像を返還するよう求めている。

 

1912年に発見され、ベルリンへ

 

著名な考古学者で、エジプトの元考古大臣であるザヒ・ハワス氏は、ベルリンの博物館「Neues Museum」に対し、ネフェルティティの像をエジプトに返還するよう請願を開始したという。

 

ネフェルティティとは、紀元前1335年頃まで統治したエジプト第18王朝のファラオ、アメンホテプ4世の正妃であり、美しい容姿で広く知られてきた。

 

そして有名なネフェルティティの像は、1912年にカイロの南約300kmにあるTell el-Amarnaで、ドイツの考古学調査団によって発見され、翌年ベルリンに輸送されたそうだ。

 

flickr_Oskari Okko Ojal

エジプトから不法に持ち出された

 

ハワス氏は9月7日、請願書を提出し、像は発見後にエジプトから不法に持ち出されたとして、返還を求めたという。

 

その上で「皆さんに私が求めているのは、私のウェブサイト、hawasszahi.com にアクセスして、この胸像の復活を望むという気持ちを示すために署名してください」と訴えた。

 

ハワス氏は、ネフェルティティの像以外にも、ロゼッタ・ストーンや、古代の空を描いたレリーフ「Dendera zodiac」などもエジプト本国へ戻すことを求めている。

 

アメンホテプ4世は、エジプト古来の多神教から太陽神「アテン」を信仰する一神教へ改宗し、大胆な宗教改革を実施したが、王の亡き後、エジプトは元の多神教へ回帰。

 

後継者たちは、王の名と功績を歴史から消し去ろうとし、王やネフェルティティ、その家族を描いた芸術品を破壊したという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Egyptian archaeologist urges German museum to return Nefertiti’s bust(9/8)

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