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豪で大規模な親パレスチナのデモ、兵器展示会で警察と激しく衝突

豪で大規模な親パレスチナのデモ、兵器展示会で警察と激しく衝突
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オーストラリアの第2の都市、メルボルンで9月11日、兵器の展示会が行われ、会場の外ではガザ地区での戦闘を中止するよう求めるデモが行われた。

 

イスラエル軍が使用する兵器の展示会

 

その兵器関連の展示会には、31カ国から1000社以上の企業が参加し、各国政府の軍事、国防、科学、産業界の代表団が集まったという。

 

会場には大砲やトラック、半自動兵器などが展示されたとみられ、活動家らはこれらの武器の多くが、ガザ地区でイスラエル軍によって使用されていると主張している。

 

会場の外では1200人以上が集まり、パレスチナ国旗を掲げ、イスラエル軍によるガザ地区での大虐殺を止めるよう、声を上げたそうだ。

 

またデモ参加者は、展示会に参加しようとする人々に対しても抗議の声を上げ、会場に入ろうとするのを妨害したとされている。

 

39人のデモ参加者を逮捕

 

警察は、デモ参加者に対し強硬姿勢をとり、閃光弾やペッパースプレーなどの刺激性にあるスプレーでも対応したという。

 

これに対し、デモ参加者も警察官に向けて、石や肥料、酸の入ったボトルを投げつけたそうだ。

 

警察によれば、この抗議デモで20人の警官が負傷し、治療を受けたという。また警察は、39人のデモ参加者を逮捕したそうだ。

 

アルバニージー首相は、オーストラリア人には抗議する権利があるが、平和的な方法で抗議しなければならなかったと述べ、暴力行為を非難した。

 

一方、デモを主催した「スチューデント・フォー・パレスチナ」は、警官がデモ参加者に対して非常に暴力的であり、前例のないやり方だったと批判。また兵器展示会を守るために、約1000万豪ドルもの多額の予算をかけて、警察官を動員したことも非難している。

 

ビクトリア州のアラン州首相は、各国の代表団には展示会に集まる権利があるとし、デモに対する州の対応を擁護。「どの業界にも、この種のイベントを平和的かつ敬意を持って開催する権利がある」と述べたという。

 

ガザ地区では40人が死亡

 

ガザ地区では9月12日、中部のヌセイラトにある難民キャンプで、再びイスラエル軍の攻撃が行われ、6人のパレスチナ人が殺害された。

 

またガザ地区の他の場所もイスラエル軍の攻撃を受け、12日には過去24時間で、40人のパレスチナ人が殺されたという。(了)

 

出典元:BBC:Dozens arrested after clashes at Melbourne anti-war protest(9/11)

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: ‘This horrific violence must stop’ – UN chief(9/12)

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