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イスラエル軍によるレバノンへの攻撃で、569人が死亡、1835人が負傷

イスラエル軍によるレバノンへの攻撃で、569人が死亡、1835人が負傷
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イスラエル軍は9月23日から、レバノン各地への大規模な攻撃を開始しており、死傷者が増え続けている。

 

50人の子供と94人の女性が死亡

 

レバノンの保健省によれば、イスラエル軍による大規模な攻撃が始まって以来、レバノン人の死者は569人、負傷者は1835人に上ったという。

 

イスラエル軍は、シーア派武装組織「ヒズボラ」を標的にしていると主張しているが、殺害されたレバノン人の中には、50人の子供と94人の女性が含まれているそうだ。

 

またイスラエル軍による空爆で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の職員2名も死亡。UNHCRのフィリッポ・グランディ所長も「X」において、「レバノンでのイスラエルの空爆は現在、容赦なく数百人の民間人の命を奪っている」と投稿した。

 

「ヒズボラ」もイスラエルへ反撃

 

イスラエル政府は、レバノンへの大規模な攻撃について、避難しているイスラエルの国民を北部へ戻すためだと主張。

 

イスラエル軍の報道官も9月23日夜の記者会見で、「我々は国民全員を北の国境まで安全に帰還させるために、必要なことは何でもする」と述べ、レバノンへの地上侵攻の可能性を排除しない姿勢を見せた。

 

またイスラエル軍は24日にも声明を発表し、レバノン各地にある「ヒズボラ」のインフラを標的として、約1500回の攻撃を行い、2000発の弾薬(またはミサイル)を使用したと明らかにした。

 

一方、「ヒズボラ」側も、イスラエル軍がガザ地区の「ハマス」と停戦合意に達するまで攻撃を続けるとしており、24日にはイスラエル北部の都市、ハイファにある海軍基地に対し、無人機攻撃を行ったと主張。

 

またイスラエル北部のSafed市近くにある、イスラエル軍のDado基地にミサイル50発を発射し、イスラエルが占領しているゴラン高原の町、Katzrin市に対してもロケット弾の一斉攻撃を行ったと明らかにした。

 

米大統領、イスラエルの攻撃を容認

 

イスラエルに大量の武器や弾薬を供給しているアメリカのジョー・バイデン大統領は24日、国連総会で演説を行い、「ハマスに拘束された人質の家族と、ガザ地区の民間人は地獄を経験している」としながらも、イスラエルが自国を守る権利を擁護した。

 

バイデン氏は、昨年10月7日の「ハマス」によるイスラエル南部への越境攻撃について語り、「どの国であっても、このような攻撃が二度と起こらないようにする責任があるだろう」と述べ、イスラエルの攻撃を容認した。

 

その上でバイデン氏は、イスラエルなどに対し、アメリカ政府が5月に提案した停戦協定を受け入れるよう求めた。

 

一方で、トルコのエルドアン大統領は国連総会の演説で、イスラエルが停戦案を繰り返し拒否していると主張。

 

また「停戦のために活動しているとされる国々(主にアメリカ)が、イスラエルが虐殺を続けられるよう舞台裏で武器や弾薬を送り続けている。これは矛盾しており、不誠実だ」と指摘した。

 

その上で、国連のシステムも、西側諸国が掲げていた価値観も死につつあると主張。拒否権を持つ国連安全保障理事会(UNSC)のメンバー5カ国に、もはや「国際正義」を任せることはできないと述べた。

 

またイスラエルのガザ地区での行動は、国連憲章を踏みにじっていると批判。ガザ地区が「世界最大の女性と子供の墓地」になったと語った。

 

ガザ地区でも多くのパレスチナ人が死亡

 

そのガザ地区では24日もイスラエル軍の攻撃が続いており、北部のガザ市では住宅がターゲットにされ、子供2人を含む4人のパレスチナ人が殺害された。

 

また同じくガザ市西方にある、破壊された住宅から4人の遺体を回収。まだ9人が瓦礫の下に埋まり、行方不明になっているという。

 

ガザ地区北部のベイトラヒヤでも空爆が行われ、2人のパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区中部の町、ヌセイラトにある難民キャンプも、イスラエル軍の空爆を受け、11人が死亡。難民キャンプの西側でも、イスラエル軍の砲撃が行われ、3人が殺害された。

 

ガザ地区南部のラファでも、女性とその子供4人が死亡。24日には、ガザ地区各地でイスラエル軍の攻撃により、少なくとも37人のパレスチナ人が殺害されたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel attacks Lebanon live: Hezbollah responds as Israeli raids kill 569(9/24)

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