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イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で95人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で95人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍は10月31日にも、ガザ地区へ攻撃を続けており、数多くのパレスチナ人の命が奪われた。

 

4万3204人のパレスチナ人が死亡

 

イスラエル軍はガザ地区中部の町、ヌセイラトにある難民キャンプを空爆。これにより2軒の家が攻撃を受け、16人のパレスチナ人が殺害された。

 

またイスラエル軍はガザ地区北部でも攻撃を強めており、10月31日には未明から、合計で95人のパレスチナ人が殺されたという。

 

昨年の10月以来、ガザ地区では少なくとも4万3204人のパレスチナ人が死亡、10万1641人が負傷した。

 

犠牲者の大半は女性と子供であり、現在も、少なくとも1万人の遺体が瓦礫の下に埋もれていると見られている。

 

ガザ地区北部の病院も攻撃

 

国連によれば、イスラエル軍は10月31日にも、ガザ地区北部にあるカマル・アドワン病院を攻撃したという。

 

この攻撃では病院の3階部分が爆撃を受け、5日前に届けられた重要な医療物資が失われたそうだ。

 

国連事務総長の報道官は「病院は攻撃にさらされており、職員が逮捕され、救急車や消防車などの重要な機材が押収されたため、救助チームが活動できなくなっている。破壊の規模は圧倒的で、北部のガザ地区のほぼすべての地域に影響を及ぼしている」と述べた。

 

レバノンやシリアにも空爆

 

またイスラエル軍はレバノンにも空爆を続けており、10月31日には、過去24時間で45人が殺害されたという。しかもイスラエル軍はレバノン人の医療関係者も標的にしており、今回の攻撃でも6人の医療従事者が殺害された。

 

一方、「ヒズボラ」もイスラエル北部にロケット弾攻撃を行っており、10月31日には7人のイスラエルの民間人が死亡したそうだ。

 

イスラエル軍はシリアへも空爆を加えており、10月31日には、シリア南部のQusayr地域を攻撃したと明らかにした。

 

イギリスに拠点を置く「シリア人権監視団(SOHR)」によれば、「ヒズボラ」が活動するQusayrの町を標的とした攻撃が3回あり、その後もさらなる攻撃が確認されたという。

 

1回の攻撃では、Qusayrにある「ヒズボラ」の武器庫と燃料貯蔵施設が標的となり、民間人7名と、シリア人の戦闘員3名が死亡、11人が負傷したそうだ。

 

米元大統領の発言に批判

 

このような状況の中で、アメリカの元大統領の現実離れした発言が、批判されている。

 

アメリカの元大統領であるビル・クリントン氏は、イスラエル人がパレスチナよりも、「最初に」聖地にいたと示唆し、またイスラエル軍がガザ地区で、民間人の殺害を「余儀なく」されていると発言した。

 

さらにクリントン氏は、ガザ地区での人々の懸念は理解しているとしながらも、「イスラエルには民間人に多大な損失を与える以外に選択肢はない」と発言。この元大統領の発言に対し、アメリカにいるイスラム教徒やアラブ系アメリカ人は強く反発している。

 

また先日、イスラエル議会がUNRWAを禁止し、国連の支援を阻止したことを受けて、イギリス議会でも「緑の党」の議員が、キア・スターマー首相に対し、ガザ危機を「大量虐殺(ジェノサイド)」と呼ぶよう要請した。

 

しかしスターマー首相は、ガザ地区で起きていることに懸念を表明しつつも、それを「大量虐殺」と表現することは拒否したという。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 6 Lebanese paramedics; Hezbollah fire kills 7 civilians(10/31)

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