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「最悪のシナリオがすでに始まっている」ガザ北部で飢餓が進行、イスラエルの攻撃で76人が死亡

「最悪のシナリオがすでに始まっている」ガザ北部で飢餓が進行、イスラエルの攻撃で76人が死亡
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ガザ地区では11月18日にも、イスラエル軍の攻撃が続き、数多くのパレスチナ人が殺された。

 

ガザ地区全域で76人が死亡

 

ガザ地区北部のカマル・アドワン病院付近にある家屋では、イスラエル軍の襲撃が行われ、少なくとも17人が死亡したという。

 

またガザ市西部のアル・ジャラー通り近くの住宅に対するイスラエル軍の空爆で、7人のパレスチナ人が死亡、多くが負傷したそうだ。

 

ガザ地区中部の町、ヌセイラト難民キャンプでも、食料品店付近にいた人々に向け、イスラエル軍のドローンからミサイルが発射され、女性や10代の少年、他2人を含む4人が死亡した。

 

ガザ地区南部のハンユニスでも、避難しているパレスチナ人のテントが狙われ、5人が死亡。ラファ北部のKhirbet al-Adas地区でも、イスラエル軍の無人機による攻撃で、1人が死亡したという。

 

ガザ地区の保健当局は11月18日、イスラエル軍の攻撃によりパレスチナ人76人が死亡、158人が負傷したと発表している。

 

難民支援団体が警告

 

難民支援団体の「国際救助委員会(IRC)」は、国連が支援する総合食糧安全保障段階分類(IPC)の飢餓検討委員会による最新の調査結果を踏まえ、ガザ地区北部での飢餓が「差し迫っている」可能性が高いとの見解を示し、ガザ北部への人道支援物資の流入を許可するよう要求した。

 

国際救助委員会(IRC)は18日、声明を発表し、次のように述べた。

 

「最悪のシナリオが、すでに始まっている可能性があります。ガザ全域で飢餓、栄養失調、病気により死亡率が急速に増加しています。状況は危機的な状況にあります。(略)イスラエル政府は、ガザ全域の人々が食糧、医療品、その他の生存に必要な基本的必需品に、確実にアクセスできるようにする義務を果たさなければなりません。命は今、危うい状況にあります」

 

「ヒズボラ」も100発の飛翔体を発射

 

一方、イスラエル軍は18日にもレバノンの首都・ベイルートの中心部を攻撃し、少なくとも5人が死亡、24人が負傷したという。

 

この攻撃はレバノン政府官邸や、イスラム教シーア派のモスク付近に対して行われ、イスラエル軍からの事前警告はなかったそうだ。

 

 

また11月17日に行われたベイルートのRas el-Nabaa地区への攻撃では、「ヒズボラ」の報道官と女性を含む7人の死亡が確認され、Mar Elias地区への攻撃でも4人が死亡したという。

 

レバノン保健省は18日、昨年の10月以来、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも3516人が死亡、1万4929人が負傷したと明らかにした。

 

一方、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」も18日には、イスラエル北部に対し、約100発のロケット弾などの飛翔体を発射。この攻撃により、少なくともイスラエル人の女性1人が死亡し、5人が負傷したそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Deadly new attack on Lebanon’s capital as Israel bombs Gaza(11/18)

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