イスラエル軍が停戦中にも関わらず、レバノン南部を空爆、2人が死亡
イスラエル軍はイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」と停戦で合意したが、11月30日には再びレバノン南部を空爆した。
2人が死亡、6人が負傷
レバノン国営通信社(NNA)によると、30日には、イスラエル軍のドローンが南部のRab el-Thalathine村を攻撃し、2人が死亡、2人が負傷したという。
またレバノン保健省は、イスラエル軍のドローン攻撃で、南部のティルスにある町、Majdal Zounでも車が狙われ、子供1人を含む3人が負傷したと明らかにした。
さらにイスラエル軍の戦闘機は、南部のSidonにある町、Beisariyahを2回空爆。これにより1人が負傷した。
その後、イスラエル軍は、ロケット発射装置を保管していた、Sidonにある「ヒズボラ」の施設を攻撃したと発表。またレバノン南部で、ロケット弾や弾薬など、武器を積んだ車両を攻撃したと明らかにした。
11月27日に停戦が発効して以来、双方が停戦条件に違反したとして互いに非難しているが、今回のイスラエル軍の攻撃について、今のところ「ヒズボラ」は反応しておらず、概ね停戦状態が維持されている。
「ワールド・セントラル・キッチン」の3人が死亡
ガザ地区では11月30日、食糧支援をしていた活動家らが、イスラエル軍の攻撃により殺害された。
殺されたのはNGO「ワールド・セントラル・キッチン」の活動家3人。イスラエル軍は南部のハンユニスで、彼らの乗った車に対し、空爆を行ったという。
今年の4月にもイスラエル軍は、「ワールド・セントラル・キッチン」の活動家7人を殺害。そのうち3人はイギリス人で、ポーランド人とオーストラリア人、1人はカナダとアメリカの二重国籍者、1人はパレスチナ人だったそうだ。
Israel kills three World Central Kitchen aid workers and at least two others in air attack on Gaza’s Khan Younis, in the third deadly attack on the aid group this year https://t.co/hcczXvBoea pic.twitter.com/qA6hUc6Vc6
— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 30, 2024
また同じく南部のハンユニスでは、食糧を待っていたパレスチナ人に対し、イスラエル軍が空爆。この攻撃より17人が死亡し、その中にはNGO「セーブ・ザ・チルドレン」のスタッフ1人が含まれていたそうだ。
ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプでは、イスラエル軍の空爆により、6階建ての建物が倒壊。数十人が死亡または負傷したという。
同じくジャバリアでは、別のイスラエル軍の攻撃により、3人のパレスチナ人が殺害され、学校付近でも、イスラエルのドローン攻撃により1人が殺害された。
北部のガザ市にあるシュジャヤ地区でも、イスラエル軍が住宅を狙って攻撃。少なくとも7人が死亡したそうだ。
ガザ地区では11月30日、夜明け以来、少なくとも45人のパレスチナ人が殺害されたと言われている。(了)
出典元:Aljazeera:Israeli attacks kill two, wound six in southern Lebanon despite ceasefire(11/30)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel attacks desperate Palestinians seeking food aid in Gaza(11/30)