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イスラエル軍がガザ地区各地で人々を殺戮、北部の病院で危機的状況

イスラエル軍がガザ地区各地で人々を殺戮、北部の病院で危機的状況
X_Tedros Adhanom Ghebreyesus

イスラエル軍は12月17日にもガザ地区各地で攻撃を続けており、特に北部の病院が危機的状況に追い込まれている。

 

ガザ地区北部や中部でも犠牲者

 

イスラエル軍は17日、ガザ地区北部のガザ市にある学校「al-Tabin school」を攻撃。そこへ避難していたパレスチナ人3人が殺害され、1人が負傷したという。

 

またガザ北部の学校「Khalifa bin Zayed school」も空爆され、避難していた家族のうち1人が死亡し、子供を含む3人が負傷した。

 

ガザ地区中部にあるヌセイラト難民キャンプ付近でも、イスラエル軍による車両を狙った攻撃で1人が死亡、33人が負傷した。

 

ガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤにある住宅も襲撃され、2人が死亡。同じくベイト・ラヒヤにある家に避難していた15人も、空爆で殺害されたという。

 

まだ殺された人々が瓦礫の下に埋まっているとされるが、すでにこの地域には、彼らを救助する民間防衛隊もおらず、救急車もないため、情報を正確に知ることすら困難になっている。

 

またベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院付近の住宅も、イスラエル軍による襲撃を受け、パレスチナ人6人が死亡した。

 

病院の周囲を毎日攻撃

 

ベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院は、すでにイスラエル地上軍により数週間にわたって包囲されており、何度も攻撃を受けている。

 

同病院の医療スタッフであるAbel Me’nam al-Shrafi氏によれば、病院の周囲では毎日爆発が起きており、破片が飛来して病院のドアはほとんど壊れ、窓ガラスも割れており、時には破片によって人々が死ぬこともあるという。

 

また看護師のハシェムさんは、「アルジャジーラ」に対し、次のように語っている。

 

「医療チームもおらず、道具もなく、医療用品もないため、状況は非常に悪いです。患者や負傷者に、適切な医療サービスや治療を提供することができません。病院内のどこに彼らを収容すればよいのか分かりません。私たちの病院の状況は非常に悪く、非常に危機的です」

 

イスラエル軍はすでに70日以上もガザ地区北部を包囲しており、現地では飢餓が迫り、人道危機がさらに悪化しているという。

 

ヨルダン川西岸でも2人を射殺

 

イスラエル軍は12月17日、ヨルダン川西岸地区でも、2人のパレスチナ人を射殺した。

 

パレスチナ保健省によると、2人はヨルダン川西岸北部の町、ソフィン付近でイスラエル軍の兵士によって撃たれたという。

 

2人はMohammed Ashqarさん(32)と、Diaa Salmiさん(31)と特定されており、Ashqarさんは太ももを撃たれ、Salmiさんは背中を撃たれたそうだ。

 

しかしイスラエル兵は、他の人々に対し2人に近づくことを禁止したため、医療従事者に引き渡されるまで、2人は長時間出血し続けたという。

 

またイスラエル軍は「ヒズボラ」と停戦中にもかかわらず、再びレバノン南部にドローン攻撃を仕掛け、車に乗っていた3人が負傷した。

 

イスラエル軍は毎日、レバノンを攻撃しており、フランスなどの国は停戦違反とみなしている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Gaza deal possible if Israel stops setting new conditions – Hamas(12/17)

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