イスラエル軍がガザ北部の病院を直接空爆、中部では建物を爆破
イスラエル軍は12月29日にも、ガザ地区の医療システムへの攻撃を激化させており、多くの犠牲者が出ている。
バラバラに引き裂かれた遺体
ガザ地区の民間防衛隊によると、北部ガザ市にあるアル・ワファ病院の上階に対し、イスラエル軍が直接空爆を行い、少なくとも7人のパレスチナ人が死亡、多数が重傷を負ったという。
爆撃現場にいた目撃者は、遺体が「バラバラに引き裂かれた」のを見たと証言している。
またイスラエル軍は、ガザ地区北部にあるカマル・アドワン病院を攻撃し続け、先週には施設内に放火し、フサム・アブ・サフィア院長と他の数十人の医療スタッフを拘束した。
サフィア院長は、患者がいることを理由に病院から退避することを拒否。その後、イスラエル軍に拘束されたが、現在も行方が分かっていない。
The last photo of Dr. Hussam Abu Safiya, detained after refusing to abandon his colleagues and patients.
In just one image, we see both the power of Palestinian humanity and the moral weakness of all those complicit in genocide.
End all arms sales to Israel, now. pic.twitter.com/zxDqgUt1S9
— Jeremy Corbyn (@jeremycorbyn) December 29, 2024
ガザ全域で30人が殺害される
ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプでは12月29日、イスラエル軍の砲撃により9人のパレスチナ人が死亡。またドローン攻撃により、1人が殺害された。
さらにヌセイラト難民キャンプの西部にあるアブ・マハディ地区で大爆発が起き、住宅数棟がイスラエル軍によって爆破されたと報じられている。
イスラエル軍の戦闘機は、ガザ市のヨルダン病院付近と、ガザ南部のラファ市を空爆。ラファではイスラエル軍が住宅を攻撃し、夫婦が殺されたという。
ガザ地区北部のベイト・ハヌーンでも9人のパレスチナ人が殺害され、29日にはガザ全域で、少なくとも30人がイスラエル軍によって殺害されたそうだ。
ちなみに国連援助調整事務所は先週、イスラエル当局が、ガザ北部の包囲された地域に食料と水を届けるという、国連の別の要請を拒否したと報告している。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli attacks kill at least 30 people in Gaza(12/29)