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ヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍が多数の建物を破壊、高齢男性を殺害

ヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍が多数の建物を破壊、高齢男性を殺害
X_Muhammad Smiry

ヨルダン川西岸地区北部では、イスラエル軍による攻撃が続き、数多くの建物が破壊された。

 

23棟のビルを爆破して破壊

 

ヨルダン川西岸地区北部のジェニンでは2月2日、イスラエル軍が73歳のパレスチナ人の男性を殺害した後、23棟のビルを破壊したという。

 

破壊されたのは、ジェニン難民キャンプのad-Damj地区にある複数のビルとされ、爆発音は非常に強力で、市内や周辺の町でも聞こえたそうだ。

 

 

ジェニン政府病院のウィサム・ベイカー院長によれば、この爆発で病院の一部が被害を受けたが、死傷者は報告されていないという。ただ多くの家族が、このような破壊により避難を余儀なくされているそうだ。

 

イスラエル軍の報道官は、2月2日にジェニンで23棟の建物を破壊したのは「テロリストのインフラがそこに築かれるのを防ぐため」だと説明している。

 

パレスチナ自治政府の外務省は、イスラエル軍によるジェニンの建物の破壊を非難。アッバス議長も、ジェニンやトゥルカルムの難民キャンプの住宅街全体の破壊を止めるため、国連安全保障理事会に緊急会合を要請した。

 

もはや人が住める状態ではない

 

イスラエル軍は1月19日にガザ地区での停戦が発効した後、パレスチナの戦闘員を掃討するという名目で、ヨルダン川西岸地区北部の町、ジェニンを急襲。現在も襲撃を続け、攻撃はエスカレートしているという。

 

イスラエル軍はブルドーザーを使って、アスファルトを剥がし、インフラも破壊。もはやジェニン難民キャンプは、人が住める状態ではないとも言われている。

 

また夜間には外出禁止令が出され、店や事業所なども閉鎖されているそうだ。そしてこれまでの攻撃により、約1万5000人のパレスチナ人が強制的に避難させられたという。

 

ヨルダン川西岸地区全体でも、1月下旬からのイスラエル軍の攻撃により、少なくとも27人のパレスチナ人が殺害されている。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel destroys buildings in West Bank’s Jenin after killing elderly man(2/2)

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