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イスラエル軍の空爆によりガザ地区で20人が死亡、多くの子供が犠牲に

イスラエル軍の空爆によりガザ地区で20人が死亡、多くの子供が犠牲に
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4月11日、ガザ地区ではイスラエル軍の空爆が継続され、また多くのパレスチナ人が支援物資の枯渇により苦しんでいる。

 

11日には20人、10日にも29人が死亡

 

ガザ地区南部のハンユニスでは4月11日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも10人が死亡。犠牲者の中には、子供7人も含まれていたという。

 

同じく南部のラファでも民間人の集団が空爆の標的にされ、パレスチナ人1人が死亡、4人が負傷した。

 

ガザ地区北部のベイトラヒヤにあるアル・アタトラ地区でも2人が死亡、数人が負傷。ガザ市北部のシュジャヤ地区では、少なくとも3人のパレスチナ人が殺害され、多数が負傷した。

 

イスラエル軍は11日の早朝、このシュジャヤ地区を砲撃しながら、住民には強制避難命令を発令したそうだ。

 

医療関係者によれば、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で、11日の早朝から少なくとも20人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

また10日の攻撃でも、少なくとも29人のパレスチナ人が死亡。その大半は、北部ガザ市でのイスラエル軍の空爆により殺害された。

 

女性や子供だけを殺害した攻撃が多数

 

国連が調査した結果、「ハマス」の戦闘員ではなく、パレスチナ人の女性と子供だけが殺された空爆が、数多くあったことが判明した。

 

国連人権高等弁務官事務所のRavina Shamdasani報道官は4月11日、3月18日から4月9日の間に、ガザ地区の住宅や避難民用テントへのイスラエル軍の攻撃を、224件記録したと明らかにした。

 

そのうち約36件の攻撃では、これまでに記録されている死者に戦闘員は含まれず、女性と子供だけが犠牲になったという。

 

パレスチナの保健当局の統計では、イスラエル軍が3月に停戦を破って以来、ガザ地区への攻撃で1500人以上のパレスチナ人が死亡している。

 

病気の蔓延、水不足に直面

 

またガザ地区では、支援物資がほとんど運ばれておらず、人々は食糧不足に陥り、飢餓が広がりつつあるという。

 

しかも栄養不足により、病気も蔓延しており、実際にガザ地区南部のハンユニスにあるナセル病院のAhmed al-Farra医師によれば、子供たちにビタミン欠乏症の症状が現れているという。

 

さらに住民の多くが貧血に苦しみ、重篤な肺炎も蔓延しているそうだ。

 

しかも先日、イスラエル軍は、ガザ地区に清潔な飲料水を供給していた、稼働中の唯一の淡水化施設の1つを爆撃。これにより多くのパレスチナ人が、水不足に直面している。

 

フランス政府、パレスチナ国家の承認へ

 

フランス政府は4月10日、パレスチナを国家として承認する方針だと明らかにした。

 

フランスのマクロン大統領は10日、今後、数カ月以内にパレスチナを国家として承認する計画であり、6月にはニューヨークで開催される国連の会議の場で承認する可能性があると述べたという。

 

「ハマス」の幹部であるMahmud Mardawi氏は、マクロン大統領の発言を歓迎。「パレスチナの人々の国際的な立場を、前向きに転換させるものだ」とし、次のように述べた。

 

「フランスは、政治的影響力を持つ国であり、国連安全保障理事会の常任理事国として、公正な解決策の方向性に影響を与え、占領の終結とパレスチナの人々の願望の実現に向けて、押し進める力を持っている」

 

一方、アメリカ・ルイジアナ州の移民裁判所は11日、コロンビア大学の大学院生で、親パレスチナの活動家だった男性、マフムード・カリル氏への国外追放を容認する判決を下した。

 

この裁判で、トランプ政権のルビオ国務長官は、カリル氏のアメリカ滞在が外交政策を脅かすため、国外追放を求めると主張した。

 

一方、カリル氏の弁護士は、トランプ政権が言論の自由を弾圧しているとして、彼の拘束の合法性に異議を唱えたという。

 

しかしこの判決は最終的なものではなく、カリル氏側は今後、控訴を検討しているそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel attacks on besieged Gaza kill 29 Palestinians(4/10)

出典元:Aljazeera:Israel war on Gaza live: Deadly attacks ongoing as strikes intensify(4/11)

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