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親指どこまで曲がる?隠れた大動脈瘤を知る簡単なテストが、論文として発表された

親指どこまで曲がる?隠れた大動脈瘤を知る簡単なテストが、論文として発表された
写真AC

アメリカ・イェール大学の外科教授が、簡単な自己テストで大動脈瘤がある可能性が分かると発表した。そのテストは、手を広げて親指を曲げてみるだけだ。

 

隠れている大動脈瘤

 

大動脈瘤とは、大動脈の血管が異常に拡張する病気。高血圧・動脈硬化・加齢などによって生じることが多く、症状が進んで血管が破裂すると命取りになるが、それまでは目立った自覚症状がないと言われている。

 

早期に発見すれば、経過観察や手術などによって大事に至らずに済むが、「最大の問題は、大動脈瘤を持っている本人が破裂するまで気づかないことなんです」と、イェール大学のJohn A. Elefteriades教授は海外メディアに話す。

 

だが、そんな大動脈瘤を見つけ出す簡単な方法があるという。外科医として働く教授本人や同僚医師たちが20年前から用いている方法で、大学の講義でも医学生に教えているそう。

 

テスト法

 

同大学のニュースリリースに、テストのやり方が書かれている。訳すと次のようになる。

 

まず、片手を宙に挙げ、手のひらを平らにする。次に、親指を内側に、手のひらを横切るようにできる限り曲げる。こうしたとき、手のひらが平らなままなのに、親指が小指側の縁をはるかに超えて飛び出すなら、その人には大動脈瘤が隠れているかもしれない。

具体例を示す写真(下)が、大学のニュースリリースにある。

 

YaleNews

 

親指がこのように深く曲がるのは関節が弛緩しているためで、これは全身の病気である結合織疾患(connective tissue disease)の兆候と見ることができるらしい。その症状は様々な臓器に現れ、大動脈もその1つだとのこと。

 

ただ、親指がこれだけ曲がるからといって、大動脈瘤があると決まったわけではない。逆に、大動脈瘤があっても、親指があまり曲がらない人もいる。Elefteriades教授はこう言う。

 

「調査では、大動脈瘤があるのにこのテストに引っかからない人も多くいました。しかし、テストに引っかかった人には高い確率で大動脈瘤がありました」

 

このテスト法は医学誌「The American Journal of Cardiology」に発表されている。(了)

 

出典元:Metro:This basic ‘thumb-palm test’ could save your life(5/27)

出典元:YealeNews:All in favor of a test for aortic aneurysms, raise your hand(5/25)

出典元:Wikipedia:大動脈瘤

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