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蚊に刺されやすいのは臭いが原因、3年の研究で解明

蚊に刺されやすいのは臭いが原因、3年の研究で解明
flickr/Abdul Sayed

あなたは蚊に刺されやすい人だろうか? 特定の人が蚊に刺されやすい理由を、アメリカ・ロックフェラー大学の研究チームが解明した。それは臭(にお)い。唯一の理由とは言えないが、その人の臭いに蚊が寄ってくるのは明らかだそう。

 

皮膚上のカルボン酸が臭いのもと

 

海外メディアのインタビューを受けた研究者によれば、臭いの大元は人の皮膚表面にある、カルボン酸という化学物質なのだそう。これは自然に生成されるもので、天然の保湿剤の役割をする。

 

ただ、このカルボン酸はバクテリアのエサにもなり、食べたバクテリアはブルーチーズ(または臭い足)に似た臭いの物質を出す。その臭いが蚊を引きつけるという。

 

蚊に刺されやすい人と刺されにくい人の差は、この臭いの強さだと研究者は言う。多くの人たちの腕にナイロンストッキングを被せて採取した臭いのサンプルを、蚊の群れの中に入れると、蚊が集まるサンプル(ストッキングの端切れ)と集まらないサンプルは明らかで、その差は100倍にもなったとのこと。

 

実験で用いられた蚊はネッタイシマカ(一般的にヤブカと呼ばれている種類)で、他の種類の蚊にこの結果が当てはまるかどうかは分からない。しかし研究者は、他の蚊でも結果は同じだろうと予測している。

 

この実験は3年にわたって行われ、最近、結果をまとめた論文が医学誌「Cell」に発表された

 

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新しい防虫剤の可能性

 

蚊を引きつけるブルーチーズのような臭いは、人が嗅いで分かるものではないそうだ。しかし蚊にはすぐ分かる。

 

また、実験では、自分の体臭を変えようとして入浴時の石鹸を変えたり、食べ物を変えるなどした人がいたそうだが、効果はなかったとのこと。刺されやすい人は相変わらず刺されやすいままだった。

 

臭いの大元であるカルボン酸を皮膚から除去してしまえば、刺されにくくなるわけだが、そうすると肌の健康を保てなくなってしまう。そこで研究者は、バクテリアが生成する臭い物質を臭わなくする防虫(蚊)剤を作れないものかと考えている。(了)

 

出典元:NBC News:Plagued by mosquito bites? New research suggests why, with public health implications(10/21)

出典元:The Guardian:Chemical attraction: some people really are ‘mosquito magnets’, study finds(10/19)

出典元:CBS News:New study reveals the reason why some people are “mosquito magnets”(10/19)

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