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米軍によるイエメンへの大規模空爆で80人が死亡、ガザ地区では58人が死亡

米軍によるイエメンへの大規模空爆で80人が死亡、ガザ地区では58人が死亡
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アメリカ軍は4月18日、イエメンにある港を空爆し、数多くの人々が殺された。

 

80人が死亡、171人が負傷

 

イエメンの「フーシ派」所管の保健省によれば、アメリカ軍は18日の夜、西部のホデイダ県にあるラス・イサ港へ大規模な空爆を行い、少なくとも80人が死亡、171人が負傷したという。

 

ラス・イサ港には石油パイプラインがあり、今回のアメリカ軍による攻撃で、燃料基地が破壊されたとみられている。

 

 

アメリカのイスラム関係評議会(CAIR)は、イエメンへの攻撃を強く非難。エドワード・アーメド・ミッチェル副事務局長は声明で、次のように述べた。

 

「民間人の労働者が多く働く燃料基地を破壊し、生存者救助に駆けつけた救急隊員まで爆撃したという報道は、紛れもなく戦争犯罪だ」

 

イエメンにある赤十字国際委員会(ICRC)は、アメリカ軍によるラス・イサ港への空爆で少なくとも80人が死亡したことを受け、「医療施設からの緊急要請」に応えていると発表。負傷者の治療のため医療チームを派遣し、遺体の尊厳ある管理のため遺体袋を供与したと明らかにした。

 

またICRCは、国際法に基づき、「すべての関係者に対し、医療従事者、緊急対応要員、民間インフラを含む民間人を尊重し、保護するよう」呼びかけたそうだ。

 

「フーシ派」系報道機関「アル・マシラTV」によると、イエメンの首都・サナアのal-Sabeen地区にある地域もアメリカ軍による複数回の空爆を受け、サナア県のBani Hashish地区も4回の空爆に曝されたという。

 

トランプ大統領が1月に就任して以降、アメリカ軍はイエメンへの空爆を開始しており、3月には2日間にわたるアメリカの空爆で50人以上が死亡したそうだ。

 

ガザ地区でも58人のパレスチナ人が死亡

 

一方、ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続けられており、数多くのパレスチナ人が殺害されている。

 

4月18日には、ガザ地区南部のハンユニス中心部にある仮設の理髪店が、イスラエル軍の空爆を受け、パレスチナ人6人が死亡。ハンユニス東部の町、Bani Suheilaにある住宅も空爆され、少なくとも10人が死亡したという。

 

同じくハンユニスにある別の住宅も空爆を受け、1人が死亡、20人が負傷。負傷者の中には15人の子供が含まれているそうだ。

 

ガザ地区南部ラファ北東部でも、イスラエル軍の空爆が行われ、パレスチナ人の女性1人が死亡。アル・マワシ地区でも、再びテントが爆撃され、複数の死傷者が出たと報告されている。

 

ガザ地区北部のガザ市にあるザイトゥーン地区では、通り沿いの住宅がイスラエル軍の空爆を受け、パレスチナ人7人が死亡。北部のat-Twam地区やas-Saftawi地区でも、合計6人が殺され、そのうち2人が子供だったという。

 

ガザ地区の医療関係者は、4月18日の夜明け以降、イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区全域で少なくとも58人が死亡したと伝えている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: US air strikes target Yemen again after 80 killed in overnight attack(4/18)

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