インド軍がパキスタンの支配する地域、9カ所にミサイル攻撃を開始

カシミール地方で起きたテロ事件を巡り、インド側はパキスタン領内にミサイル攻撃を行った。
テロリストの施設を攻撃
インド軍は5月7日未明、パキスタン統治下のジャム・カシミール州の9カ所を攻撃したと発表。声明で、次のように述べた。
「少し前にインド軍は『シンドゥール作戦(OPERATION SINDOOR)』を開始し、インドに対するテロ攻撃が計画・指揮されているパキスタンと、パキスタン占領下のアザド・ジャム・カシミール州のテロリストの施設を攻撃した」
またインド軍によれば、今回の攻撃は「集中的かつ慎重で、エスカレーションを伴わない性質のもの」であり、パキスタン軍の施設は標的とされていなかったという。
そして「インド側は、攻撃目標の選定と実行方法において、かなりの自制(抑制)を示した」とも述べたそうだ。
係争地になっているカシミール地方では4月22日、インド側統治下のジャム・カシミールで、パキスタンの武装勢力によるテロ攻撃があり、26人が死亡。今回の攻撃は、その報復とみられている。
少なくとも民間人2人が死亡
パキスタン軍の報道官は、インド軍が自国の領空から、パキスタン領カシミールの2都市を含む3都市に向けて、少なくとも3発のミサイルを発射し、民間人少なくとも2人が死亡、12人が負傷したと発表した。
またパキスタン軍のAhmed Sharif Chaudhry中将は、インドによる民間人への「卑劣な」攻撃に対し、パキスタンは相応の対応を取ると述べたという。
インドによる攻撃は、現地時間の午前1時に行われたとされ、その数時間前、パキスタンのKhawaja Asif国防相は、インドとの衝突は「いつでも起こり得る」と述べていた。
ミサイル攻撃を受けたのは、パキスタンのアザド・ジャム・カシミール州の都市、Kotli やBagh、Muzaffarabad、そして東部パンジャーブ州のBahawalpu県の町、Ahmedpur東部、Muridkeとされている。
Ahmedpur東部ではモスクが攻撃を受け、子供1人が死亡し、12人が負傷。Kotliでも民間人2人が死亡したという。(了)
出典元:The Guardian:India strikes nine sites in Pakistan weeks after Kashmir militant attack – live(5/6)