Switch news

知っておきたい世界のニュース

英女性、モロッコで子犬に引っかかれた後、狂犬病で死亡

英女性、モロッコで子犬に引っかかれた後、狂犬病で死亡
flickr_samuelrodgers752

イギリス人の女性が、観光で訪れたモロッコで狂犬病に感染し、帰国後に亡くなった。

 

野良犬の子犬に「軽く」引っかかれた

 

その女性とは、イングランド・サウスヨークシャーの町、バーンズリー出身のイボンヌ・フォードさん(59)だ。

 

彼女は今年の2月、北アフリカのモロッコで休暇を過ごしていた際に、野良犬の子犬と接触があり、軽く「引っかかれた」という。

 

その後、イボンヌさんはモロッコから帰国したのだが、約2週間前には突然、頭痛を発症し、「歩くことも、話すことも、眠ることも、飲み込むことも」できなくなったそうだ。

 

そして彼女は、6月11日に狂犬病で死亡した。

 

当時は、特に害はないと思っていた

 

娘のロビン・トムソンさんによれば、子犬に軽く引っかかれた当時は、特に害はないだろうと思い、あまり気にしていなかったという。

 

ところが2週間前、イボンヌさんは頭痛を訴え、体がほとんど機能しなくなり、突然亡くなったそうだ。

 

ロビンさんはフェイスブックへの投稿で、次のように呼びかけている。

 

「想像を絶する喪失感を、今も受け止めています。愛する家族にこんなことが起こるなんて、想像もしていませんでした。どうか動物に噛まれたことを真剣に受け止め、ペットにワクチン接種を受けさせ、周りの人たちにも啓発活動を行ってください」

 

イギリス保健福祉省の広報担当者は、イボンヌさんと医療従事者の濃厚接触者について検査を行い、予防措置として必要に応じてワクチン接種を勧めているという。

 

ただイギリス保健安全保障庁(UKHSA)は、人から人への狂犬病感染の証拠がないため、一般市民へのリスクはないと述べている。(了)

 

出典元:BBC:British woman dies from rabies after puppy scratch(6/18)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top