英警察がバンクシーへの捜査を開始、裁判で正体が明らかになるか?

イギリス警察は現在、バンクシーがロンドンの高等裁判所の壁に描いた作品を巡り、捜査を行っているという。
器物損壊の容疑で捜査を開始
バンクシーは、9月6日に「パレスチナ・アクション」を支持するデモで、約900人の参加者が警察に逮捕されたことを受け、ロンドンの高等裁判所の壁に新たな作品を描いた。
その絵には、裁判官が床に倒れた抗議者を小槌で攻撃する様子が描かれており、「パレスチナ・アクション」の支持者に対する、司法権力の対応を抗議する意味が含まれていたと考えられている。
しかし、「パレスチナ・アクション」は「テロ組織」に指定され、支持を表明するだけで刑事罰の対象となることから、その後イギリス警察は、器物損壊の容疑で捜査を開始したと発表した。
もし裁判になれば、バンクシーが出廷する可能性もあり、そこで正体が明らかになるかもしれない。
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作品が塗りつぶされる
バンクシーは9月8日、新しい作品の写真をインスタグラムに投稿しており、そのアートが自分の作品だと認めている。
しかしその後、壁に描かれた作品は衝立に遮られ、現在は塗りつぶされてしまった。
Video filmed outside the UK’s Royal Courts of Justice shows security officials removing Banksy’s recent artwork depicting a judge beating an unarmed protester with a gavel. pic.twitter.com/AZM9dURVNs
— Al Jazeera English (@AJEnglish) September 10, 2025
25年間匿名を貫いてきたバンクシーの身元は、警察が器物損壊事件の捜査を続ける中で、公表される可能性があるという。
また裁判に持ち込まれた場合、バンクシーは法廷で実名を公表することが求められ、損害額5000ポンド(約100万円)未満に対する最高刑は、3カ月以下の懲役または2500ポンド(約50万円)の罰金になるそうだ。(了)
出典元:METRO:How Banksy could be unmasked because of his latest High Court artwork(9/10)