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イタリア海軍のフリゲート艦が、「グローバル・スムード船団」への支援を中止

イタリア海軍のフリゲート艦が、「グローバル・スムード船団」への支援を中止
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ガザ地区へ人道支援物資を届けようとしている「グローバル・スムード船団」への支援を、イタリア国防省が中止すると通告した。

 

イタリアの首相も航海の中止を要求

 

イタリア国防省は9月24日、「グローバル・スムード船団」が以前、攻撃を受けたことから、フリゲート艦を救助活動の可能性に備えて派遣していた。

 

しかしイタリア国防省は9月30日、「グローバル・スムード船団」がガザ地区沿岸から278km以内に接近した時点で、イタリア海軍のフリゲート艦が船団の追跡を停止すると発表した。

 

これはイタリア政府の方針とされ、国防省の報道官も、イスラエルとの「外交問題」を避けるため、海軍艦艇を停止させて引き返すという政府の計画について、船団の活動家らに通告していたと明らかにした。

 

その直後、イタリアのメローニ首相も、「グローバル・スムード船団」に対し、航海の即時停止を要求。トランプ大統領の「20項目の和平計画」が平和への新たな希望をもたらしたとし、船団の任務はイスラエルとの対立を引き起こし、現在の「脆弱な均衡」を崩す可能性があると主張。声明でも、次のように述べた。

 

「多くの人がトランプ大統領の計画を喜んで妨害するだろう。イスラエルの海上封鎖を突破しようとする船団の試みが、その口実となることを懸念している。この理由からも、船団は今すぐに停止すべきだと考えている」

 

イスラエル海軍は特殊部隊を投入予定

 

しかしその後、「グローバル・スムード船団」は、ガザ地区の沿岸から278km離れた「高リスク地域」に達したと発表。この地域は以前、船団がイスラエル軍に攻撃されたり、足止めされたりしたエリアと言われている。

 

イスラエルのメディア「Ynet」によれば、船団に参加した活動家らの到着を見越して、イスラエルのアシュドッド港に約500人の警察官を配置する予定だという。

 

またイスラエルの国営放送局は、イスラエル海軍の精鋭特殊部隊「Shayetet 13」のメンバーが、海軍の他の隊員と共に、「グローバル・スムード船団」の船舶を管理する予定だと報じた。

 

さらに報道によれば、船団の活動家たちはイスラエル海軍の艦艇に連行され、上陸させられて刑務所に送られた後、命令に従った者は出身国に強制送還される見込みだという。

 

しかも別のメディアは、一部の船舶が岸まで曳航されるが、他の船舶は海上で沈没する可能性もあると報じている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 59 people in Gaza; Hamas reviews Trump’s plan to end war(9/30)

出典元:Aljazeera:LIVE: Sumud Flotilla determined as it nears Gaza, amid Israeli threats(10/1)

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