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南アで性犯罪に厳罰を求めるデモが発生、大統領が取り締まり強化を約束

南アで性犯罪に厳罰を求めるデモが発生、大統領が取り締まり強化を約束
Twitter/Monique Mortlock

南アフリカで女性への性犯罪事件が相次いだことで、大規模なデモが行われ、ついに大統領が取り締まりの強化を誓った。

 

女性にとって世界で最も危険な国

 

南アフリカでは8月24日、ケープタウン大学の女子学生、Uyinene Mrwetyanaさん(19)が郵便局に小包を取りに来た際、局員にレイプされ殺害されたという。

 

またその後、8月30日には、南アフリカの女子ボクシング・チャンピオンのLeighandre Jegelsさん(25)が、元ボーイフレンドの警察官に銃で撃たれ、殺されたそうだ。

 

そもそも南アフリカは女性にとって世界で最も危険な国とも言われ、先週も14歳の少女を含む若い女性数人が殺害されたと言われている。

 

女性らが自分たちの経験をシェア

 

このような残虐な事件が相次いだことで、南アフリカの女性らが立ち上がり、「#AmINext」というハッシュタグの元で、自分たちが男らに襲われた恐ろしい経験をネットでシェアし始めたという。

 

さらに9月4日には、世界経済フォーラムが行われていたコンベンションセンターの前で、抗議活動を実施。警察と衝突したそうだ。

 

またケープタウンの中心街でも数千人が通りに出て、女性への暴力の問題に対処するよう、政府に訴えた。

 

刑期の延長や犯罪者の情報公開を提案

 

この混乱のためにCyril Ramaphosa大統領は9月5日に、デモ参加者の要求を受け入れると約束した。

 

Ramaphosa大統領はまず、女性に対する罪を犯した者を厳しく取り締まると約束。その上でそれらの犯罪者に科せられた、これまでの最短の刑期を延長することを提案した。

 

また性犯罪者が申請する保釈金や仮釈放の申請を、認めない方針を伝えたという。

 

さらに大統領は国会議員らに、性犯罪者のデータベースを管理する法律の修正を求め、登録された者の情報を公開するよう提案を行ったそうだ。

 

その一方でRamaphosa大統領は、今週外国人が所有する企業などへの襲撃が行われており、国内で広がる外国人を嫌う風潮にも懸念を表明した。(了)

 

 

出典元:ABC News:South Africa vows crackdown on violence against women(9/5)

出典元:ABC News:South Africans rally against gender-based violence(9/4)

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