エプスタイン事件の被害者女性、回顧録で英王子との関係を詳細に告白

今年の4月に自殺したバージニア・ジュフリーさんの回顧録『Nobody’s Girl(ノーバディーズ・ガール)』が出版され、性的搾取の詳細が語られた。
ロンドンにあるナイトクラブで出会う
ジュフリーさんは回顧録の中で、17歳だった当時、性的人身売買の容疑で有罪判決を受けたジェフリー・エプスタイン元受刑者と、仲間のギレーヌ・マクスウェル受刑者に操られ、卑劣な性的虐待の巣に巻き込まれたと主張した。
またジュフリーさんは、イギリスのアンドリュー王子と初めて会ったのは2001年、マクスウェル受刑者とエプスタイン元受刑者と共に、ロンドンにある「トランプ・ナイトクラブ」に行った時だったと記している。
回顧録の中で、彼女はアンドリュー王子が「下手な踊りで、汗だくだった」と回想しており、また彼が「若々しい目」を持ち、「比較的健康的」だったと綴っているという。
また彼女は、アンドリュー王子との写真を撮ってもらうため、エプスタイン元受刑者に自分のカメラを渡したそうだ。
そしてジュフリーさんは、マックスウェル受刑者から「家に帰ったら、ジェフリーにしてあげるのと同じように、彼にもしてあげなさい」と言われ、エプスタイン元受刑者の家に着いた後、アンドリュー王子とお風呂に入り、その後性交したという。
また彼女は回顧録の中で、性交の時の様子を、細かく詳しく描写している。
UK broadcast exclusive: Amy Wallace, co-author of Virginia Giuffre’s powerful posthumous memoir is on Newsnight on Monday night 1030pm BBC Two, BBC News & iPlayer.
I’ve read this book – it contains harrowing accounts of the sexual abuse & cruelty Virginia Guiffre suffered at… pic.twitter.com/sJawriVlfZ
— Victoria Derbyshire (@vicderbyshire) October 19, 2025
合計3回性交、1回は乱交
ジュフリーさんによれば、アンドリュー王子とは3回性交し、そのうち1回は「乱交」だったという。彼女は回顧録の中で、次のように説明している。
「エプスタイン、アンディ(アンドリュー王子)、そして他の約8人の若い女性と私は性交しました。他の少女たちは全員18歳未満に見え、英語はほとんど話せませんでした。エプスタインは、彼女たちがコミュニケーションを取れないことを笑いながら、『彼女たちは一番仲良くなりやすい女の子たちだ』と言っていました」
この乱交はエプスタインの島で起こったとされており、ジュフリーさんはその島で、絶えずこのようなことが行われていたと記している。
王子が彼女の信用を失墜させようと画策
アンドリュー王子は以前から、このような性的関係について否定。しかしジェフリーさんによれば、アンドリュー王子は、彼女の信用を失墜させるために、「インターネット荒らしのチーム」を雇ったという。
また2022年には、アンドリュー王子がジュフリーさんに数百万ドルを支払い、彼女が疑惑について語るのを阻止しようとしたそうだ。
結局、裁判では、2022年にジュフリーさんと、アンドリュー王子の和解が成立。アンドリュー王子がジュフリーさんに和解金を支払い、彼女が設立した被害者団体「Soar」への多額の寄付をすることで合意した。
ジュフリーさんは、この和解金などについて、アンドリュー王子の母である故エリザベス女王が資金を調達したと主張している。
アンドリュー王子は今年の10月17日、ヨーク公爵をはじめとする自分の称号を返上すると声明で発表した。アンドリュー王子は、チャールズ国王とウィリアム皇太子と協議の上、称号返上を決定したという。
しかし依然として性的虐待については、「自分への告発を断固として否定する」と声明で強調したそうだ。(了)
※CNNは、さらに衝撃的な内容も報じている。
出典元:METRO:Five key Prince Andrew claims made in Virginia Giuffre’s book(10/21)