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ガザ地区で「ハマス」が人質3人の遺体を引き渡す、イスラエル軍の攻撃で1人が死亡

ガザ地区で「ハマス」が人質3人の遺体を引き渡す、イスラエル軍の攻撃で1人が死亡
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ガザ地区では、イスラエル人の人質3人の遺体が発見され、その後イスラエル側に引き渡された。

 

ガザ地区北部で1人の男性が殺害される

 

「ハマス」は11月2日、ガザ地区南部のトンネルで、イスラエル人の人質3人の遺体を発見したとし、イスラエル側へ引き渡すと発表した。

 

その後、遺体は赤十字の職員によって、ガザ地区に駐留するイスラエル軍の元へ運ばれたという。

 

イスラエル軍は、3人の遺体を引き取り、イスラエルの首相府も、赤十字を通じて人質の遺体を受け入れたと明らかにした。

 

停戦協定に基づき、イスラエル側は人質1人の遺体につき、刑務所で亡くなった15人のパレスチナ人の遺体を返還しなければならない。

 

またイスラエル側は、人質の遺体捜索のため、ガザ地区への重機の搬入を許可しており、エジプトから運ばれたブルドーザーや重機は現在、ガザ市東部のシュジャイヤ地区に配備されたという。

 

そのシュジャイヤ地区では、1人のパレスチナ人男性が、イスラエル軍の攻撃により殺害された。

 

イスラエル軍は、その男性が撤退ラインの「イエローライン」に近づいたと主張している。

 

ヨルダン川西岸地区でオリーブ農家を襲撃

 

ヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍や入植者らの暴力が続いており、11月2日には中部のベツレヘム西部にある町、Nahalinでパレスチナ人のオリーブ農家が襲撃された。

 

農民の1人、Mohammed Fanounさんによれば、イスラエル軍の兵士により暴行され、数時間にわたって監禁された後、弟が逮捕されたという。

 

また収穫したオリーブも台無しにされ、収穫用の道具も没収されたそうだ。

 

国連人道問題調整事務所(OCHA)は11月1日、今年のヨルダン川西岸地区のオリーブ収穫期は、2020年以降で最悪の被害とイスラエル人の入植者による攻撃を受けていると報告。70の町や村で少なくとも126件の攻撃が記録され、4000本以上のオリーブの木と苗木が破壊されたという。

 

そもそもイスラエル軍は数十年にわたり、パレスチナの文化的象徴であるオリーブの木を、ヨルダン川西岸全域で根こそぎにしてきた。これは、イスラエル政府がパレスチナ人の土地を奪い、住民を強制的に立ち退かせようとする試みの一環とされている。

 

下の動画は、イスラエル人の入植者が、パレスチナ人の農家の羊を虐待する場面。閲覧にはご注意いただきたい。

 

 

またヨルダン川西岸地区北部のナブルスにある町、ベイト・フーリックでも、19歳のパレスチナ人の若者が、イスラエル兵に銃で胸を撃たれ、病院へ搬送されたそうだ。

 

ヨルダン川西岸地区北部のトゥバスでも11月2日、イスラエル軍が民家を襲撃。その際、17歳の少年、Mahmoud Daraghmeh君が逮捕された。

 

パレスチナの人権団体「Addameer」によると、現在イスラエルに拘束されているパレスチナ人の未成年者の数は、400人に及ぶという。

 

さらにイスラエル軍は、停戦中にも拘わらず、レバノン南部を攻撃しており、11月2日も南部のナバティエ地域で、ドローン攻撃を行い、ミサイル3発を発射したそうだ。負傷者は今のところ、報告されていない。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Hamas returns three more Israeli captives’ bodies from Gaza(11/2)

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