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イスラエル軍がパレスチナ人の臓器を摘出か?遺体に外科手術の痕跡

イスラエル軍がパレスチナ人の臓器を摘出か?遺体に外科手術の痕跡
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イスラエル側は、人質の遺体の返還と引き換えに、自国内の刑務所内で死亡したパレスチナ人の遺体をガザ地区へ引き渡しているが、その遺体に臓器がないことが明らかになった。

 

肺や心臓、腎臓、肝臓が失われていた

 

パレスチナ系イギリス人の外科医、Ghassan Abu Sittah氏によれば先日、イスラエル軍から返還されたパレスチナ人の遺体の写真が、ガザ地区の保健当局から送られてきたという。

 

その写真には、遺体から臓器が摘出されていることが示されており、Sittah医師は次のように語った。

 

「遺体には、肺や心臓、腎臓、肝臓が外科的に摘出されたことが、はっきりと確認できる。これは鋭利な骨切り鋸を用いた専門的な外科手術によって行われ、周囲の組織に損傷は全くなかった」

 

またSittah医師によれば、遺体の皮膚には液体窒素による火傷があったが、他に外傷はなく、臓器が検死解剖で摘出された可能性は低いという。

 

なおこの遺体の写真は、イスラエル側が120体の遺体を引き渡した直後の、10月17日に撮影されたそうだ。

 

実は、ガザ地区メディア局のIsmail al-Thawabta局長も先日、イスラエル軍がパレスチナ人の遺体から臓器を収奪したと非難しており、国際社会による即時調査を求めていた。

 

しかもイスラエル政府関係者も以前、イスラエル側が2000年までパレスチナ人の皮膚、角膜、心臓弁、骨を摘出していたことを認めていたという。

 

子供1人を含む2人のパレスチナ人が死亡

 

一方、ガザ地区でもイスラエル軍は停戦違反を繰り返しており、11月10日には南部のハンユニスでイスラエル軍の無人機による攻撃が行われ、少なくとも子供1人を含む2人が死亡した。

 

 

10月10日の停戦発効以来、停戦違反によるイスラエル軍の攻撃で270人以上のパレスチナ人が殺害されているが、その90%は民間人だったという。

 

「ハマス」はイスラエルによる「日常的かつ継続的な違反行為」を非難しているが、アメリカ政府からは批判する発言などは出ていない。

 

またイスラエル軍は、停戦で合意された暫定撤退境界線である、いわゆる「イエローライン」の内側にある家屋を組織的に破壊しているそうだ。

 

特にガザ地区南部のハンユニス東部での破壊活動が激化しており、2階建ての建物や家屋はすべて標的になっているという。

 

ガザ地区中部でもイスラエル軍は住宅街を爆破しており、衛星画像や現場映像は、広範囲にわたって瓦礫と化した住宅街の様子を捉えているそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel’s attacks continue in Gaza; Hamas hands over Goldin’s remains(11/9)

出典元:Aljazeera:Israeli drone strike kills two in Gaza as ceasefire violations mount(11/10)

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