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磁気で動くスライムを開発、自己修復し狭い空間も移動可能

磁気で動くスライムを開発、自己修復し狭い空間も移動可能
Twitter/New Scientist

動くことができるねばねばした「ロボット」が開発され、ネット上で注目を集めている。

 

外部から磁力を加えると移動

 

そのロボットとは、「磁気スライムロボット」。香港中文大学の研究者などの共同開発によって、生み出されたという。

 

このスライムは磁性粒子を含んでおり、外部から磁力を加えると、移動したり、回転したり、「O」や「C」といった形を作るよう操作できるという。

 

また磁石で制御されることにより、小さな物体を包み込み、自己修復し、狭い空間も移動することができるそうだ。

 

まだ自律的に動くことはできない

 

さらに「磁気スライム」は電気伝導性にも優れており、電極の接続に利用できるともいわれている。

 

しかし、ロボットと紹介されているが、現時点で自律的に動くことはできない。最終的にはロボットのように動かすことが目標だが、現段階では材料特性を理解するための基礎研究と位置づけられている。

 

このスライムは、ポリビニルアルコールというポリマーと、洗浄剤に広く使われているホウ砂、そしてネオジム磁石の粒子を混ぜ合わせてできているという。

 

そして、ある時は固体のように振る舞い、ある時は液体のように振る舞う「粘弾性特性(粘性と弾性を合わせ持つ性質)」を持っているそうだ。このことから将来的には人間の消化器官などでの使用が期待されている。

 

ただネットでは1997年のSF映画に登場する同名の物質「フラバー」と比較され、「磁気ウンコ」とも呼ばれており、見た人からも「驚くべきだけど、ほんの少し恐ろしい」といった意見も寄せられているという。(了)

 

出典元:The Guardian:‘Magnetic turd’: scientists invent moving slime that could be used in human digestive systems(4/1)

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