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米軍がベネズエラ沖で、石油タンカーを拿捕

米軍がベネズエラ沖で、石油タンカーを拿捕
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アメリカ軍がベネズエラ沖で、石油タンカーを拿捕したことが明らかにされた。

 

トランプ大統領が拿捕を認める

 

アメリカのトランプ大統領はここ4カ月、南米ベネズエラの独裁者、ニコラス・マドゥロ大統領に対する圧力を強めており、退陣するよう要求してきた。

 

そして12月10日、トランプ大統領はアメリカ軍がベネズエラ沖で、石油タンカーを拿捕したことを認め、次のように述べた。

 

「ベネズエラ沖でタンカーを拿捕した。大型タンカーで、非常に大きく、これまで拿捕された中で最大のものだ。他にも様々な出来事が起きている」

 

戦闘機も湾の上空を飛行

 

この作戦はアメリカの沿岸警備隊によって主導されたとも言われているが、タンカー名や拿捕の場所について具体的には明らかにされていない。

 

トランプ政権の高官は、「無国籍船舶に対する司法執行措置を実施した」と述べたという。

 

また12月9日には、アメリカ軍の戦闘機2機が、ベネズエラ湾上空を約40分間飛行したそうだ。

 

最大規模の海軍をカリブ海に展開

 

ベネズエラのマドゥロ大統領は、ウゴ・チャベス大統領が癌で亡くなった2013年以降、権力の座についており、2024年の大統領選挙では不正を行ったと言われている。

 

そして国内で弾圧を行い、大統領選で勝利が確実視されていたエドムンド・ゴンサレス氏は、スペインへの亡命を余儀なくされた。

 

トランプ政権は8月以降、マドゥロ大統領に5000万ドル(約78億円)の懸賞金をかけ、1962年のキューバ危機以来、最大規模の海軍をカリブ海に展開させた。

 

そしてアメリカ軍は、麻薬密売船と疑われた船舶への一連の空爆を実施し、これまでに80人以上が死亡したと言われている。

 

ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇り、長年にわたる経済不振と腐敗によって石油産業が深刻な打撃を受けているものの、石油輸出は依然として主要な収入源になっているという。

 

そのため石油タンカーを拿捕するという今回の作戦により、マドゥロ大統領に対する圧力が大幅に強化されたことになる。(了)

 

出典元:The Guardian:US forces seize oil tanker off Venezuela coast(12/10)

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